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経営・管理職MANAGEMENT

金融

役 職
セキュリティ統括部マネージャー
年 齢
50代 男性
コミット
外資系コンサルティングファームのリスク管理マネージャーから大手金融グループ企業のセキュリティ統括部マネージャーへ
担当コンサルタント 小林 真紀
  前 職 転職先
業 種 外資系コンサルティングファーム  大手金融グループ企業
役 職 リスク管理マネージャー  セキュリティ統括部マネージャー

前職におけるまでの経験

TOEIC860点の他に、米国公認会計士、CISA、CISSP、SAP Certified Consultant (FI/CO)などの幅広い資格も取得している候補者。システムエンジニアとして、ワークステーション開発に関わる移植プロジェクトに参画。その後サーバー管理ミドルウェア開発プロジェクト、次世代携帯電話インターネット接続サービスなど、数多くのプロジェクトに参画するなか、プロジェクトリードとして力を発揮してきた。
その後も大規模な基幹システム構築プロジェクトに、所属企業がハードウェア・ソフトウェア開発ベンダとして参画、所属企業からは総勢50名の人員の中で20名の部隊を担当し、副統括マネージャーとしてプロジェクト全体のリードを補佐するなど、活躍。またミドルウェア開発や次世代携帯電話インターネット接続サービス・医療法人向けコールセンター構築・金融系企業の会計システム導入・業務改革など、数々のプロジェクトでチームリードやプロジェクトマネージャーを担当。
金融系企業のシステム開発戦略企画部マネージャー、コンサルティングファームでは、外資系製薬会社での情報セキュリティ内部監査サポートプロジェクトに従事。CISOの補佐役を務めた。直近では、大手金融期間の海外システムセキュリティアーキテクチャーレビューのサポートプロジェクトに従事するなど、活躍を見せている。

転職前の状況

転職前はコンサルティング企業で、情報セキュリティの内部監査プロジェクトのサポートをリードしていた。しかし、役職定年後に就職した企業は、どれも3か月ごとの有期雇用であるため、安定して業務に邁進できる環境を探していた。

当社からのアプローチ

クライアント企業は大手の金融グループ企業で、銀行、保険、損保の3つの子会社のセキュリティの統合が大目標であった。そのため、米国エリアで新設する情報セキュリティ部門を大幅に拡張し、新基盤システムを構築したいと考えていた。募集人材の要件は、英語が堪能であること、金融分野の経験があること、3つのセキュリティ資格(CISSPA、CISA、CIS A)のどれか一つを持っていることの3つを満たす方と非常にハードルが高く、なかなか当てはまる要件を持つ方がない状況であったため、弊社にご相談いただいた。該当の経験をしている方を各方面から探し 、今回の候補者にたどり着いた。候補者は高齢で転職歴も多いという懸念はあったものの、それを上回る豊富な経験や保有資格があったことで、クライアント企業から非常に高い評価を得られた。
現職より長い1年単位での有期雇用、セキュリティ統括部のマネージャーとしてのポジションにプラスして、転職支度調整金の用意等を弊社から交渉した。その結果、前職同等の年収となる点、長い雇用期間で責任ある仕事ができるという点に魅力を感じて、オファーを快諾いただいた 。

食品・消費財

役 職
フードセーフティ部門シニアマネージャー
年 齢
40代男性
コミット
大手流通小売業から食品専門商社のフードセーフティ統括へ
担当コンサルタント 加藤 千香子
  前 職 転職先
業 種 流通小売業  大手食品専門商社
役 職 食品安全部マネジャー兼ダイレクター  フードセーフティ部門シニアマネージャー

前職におけるまでの経験

大学卒業後から約16年間、厚生労働省の登録検査機関の食品検査を行う団体で主に食品の安全性検査に関わる業務に従事。検査業務の現場での仕事から、営業窓口に至るまで担当し、幅広い折衝で能力を発揮してきた。
その後食品通関業で食品の輸出入と販売を担当し、さらに行政対応の知見を深め、次の流通小売業では食品安全部でマネジャー、ダイレクターを経験。3名〜10名までのマネジメントと、組織の業務分析・整理、部内の組織改革を推進してきた。

転職前の状況

前職では食品安全部マネジャーとして力を発揮してきたが、部にダイレクターが不在となり、そちらも兼任。業務の難易度は高く多忙を極めたが、見事マネジメントと組織改革を両立させ、さらにプライベートブランド(PB)・ダイレクトインポート(DI)商品の推進、配送センターのGFSI認証取得、E-commerce事業の立ち上げ、HACCPの全店舗導入など、多方面で存分に力を発揮していた。

しかし、前職が買収等の変化で組織を保つことが難しくなり、今後力を発揮していけなくなる可能性を感じた候補者は、当社のアプローチをきっかけに転職を検討。これまで経験してきた仕事をすべて活かせるポジション、グローバルのフードセーフティ部門責任者としての仕事を遂行できる企業に魅力を感じていた。

当社からのアプローチ

クライアントはグローバルに加工食を販売する、100年以上の歴史を持つ老舗の大手企業。自社生産はないものの、PBでのブランドは保有している。グローバル展開をしている同社にとって、協力会社が作った食品に問題があった場合のリスクが非常に大きいこと、今後飛躍的に成長するためには、フードセーフティの高水準化が欠かせないと考えていた。

当社はまず、流通小売でPB商品展開を行っている企業の品質管理責任者を候補と考え、適切と判断した複数の企業を選定。なかでもグローバル展開をしている企業の品質管理部門にアプローチしようと計画した。

当時候補者が勤める企業は売却の話が出ており、社内が安定していないことを知った当社は責任者をヘッドハンティングすることを決意。

候補者ともスムーズに話が進んだものの、前職は一般よりも待遇水準が高い企業であったため、一時的な待遇の落ち込みが障害になった。しかし早期退職制度の実施が決まるまで時期を遅らせたことで、待遇面をカバーすることができた。

最終的な年収はアトラクト寄与のためにも1割ほどの増加。また、ポジションは前職のマネジャー兼ダイレクターから、フードセーフティ部門シニアマネージャーへとキャリアアップできた。

食品安全の現場から顧客対応、輸出入販売、部のマネジメント、組織の立ち上げ、配送システムやE-commerce事業の立ち上げなど、豊富な経験を持つ候補者は現在、国内のフードセーフティの責任者として大きな期待をされている。

流通・小売・商社

役 職
Managing Officer
年 齢
40代男性
コミット
大手食品メーカー工場長から大手食品商社のManaging Officerへ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 大手食品メーカー米国法人  大手食品商社
役 職 Executive Vice President  Managing Officer

前職におけるまでの経験

大学卒業後に飲料・食料品メーカーでの製品開発、コンサルティングファームでグローバルでのSAP導入のサブリーダーからPMO、海外新会社設立を経験。その後は複数の食品メーカーで新工場建設プロジェクトから、米国農務省(USDA)認証取得業務、食品製造に関わる関連法規(FDA)の調査・確認、外部認証(SQF)取得プロジェクト、工場経営・人材管理などを経験。

工場の立ち上げからUSDA・SQFの認証取得、FDAの調査・確認など、フードセキュリティの深い部分まで経験した実績があり、100名単位の人材のマネジメント、工場マネジメントの経験を有する人材。

転職前の状況

大手食品メーカーの米国法人で、Manufacturing / Executive Vice Presidentに従事してきた候補者。食品安全分野に多大な見識を持っており、また米国でネットワーク基盤を持ち、業務を行うことに強みがあった。

同社での仕事にやりがいを感じている一方、現在のミッションが完了すると同社での今後のキャリアアップが描きにくい状態であったことにリスクを感じていた。また当該食品メーカーの本社は日本であり、ジョブローテーションの都合で近く日本に帰国する必要が出てくる可能性があったものの、家族の事情もあり、候補者には帰国意思はないことから、米国で自分の強みを発揮できる環境を視野に入れ、米国での勤務ができる企業への転職を検討していた。

当社からのアプローチ

クライアントは食品商社の大手で、日系のOEM商材を米国市場で展開することに強みを持っている企業。既に米国内でもローカルスーパーや、日系スーパーでは確固たる地位を確立していたものの、この先のフェーズとして、グローバルスーパーへの展開を考えていた。
グローバルスーパーでは、食品安全の基準や履歴・レポート等を揃える必要があり、場合によってはFDA等の公的機関との交渉をする必要も出てくる。そのため、クライアントはそうした経験を含め、フードセキュリティ部門で深い見識と経験を持つ人材の採用を望んでいた。
ただ、候補者も絞られるため採用は非常に難しい状態であったため、当社にご依頼いただいた。
そこで当社は、米国でフードセキュリティ部門を有する対象食品メーカーの企業群を絞り込み幅広くリサーチを行い、今回の候補者と、コンタクトを取ることができた。経験や強みはマッチしていたものの、クライアントは東京本社での勤務を希望していた。
候補者の強みは米国在住でより効果的であることや、同業務を米国拠点でのワンストップで統括することのメリットを伝え、理解いただくことでWIN-WINの採用を実現した。
最終的な役職は、クライアントの米国法人No2のポジションとなるManaging Officerとなった。年収に関しては、前職同等の約2000万円(アメリカでの年収)。
現在候補者は米国拠点からフードセキュリティの統括に取り組み、グローバルスーパーへの展開基盤づくりに貢献している。

電気電子・精密・半導体

役 職
経営・管理職
年 齢
50代男性
コミット
電子部品製造業から国内外で取引のある大手産業機械製造業へ
担当コンサルタント 渡邊 功
  前 職 転職先
業 種 電子部品製造業  産業機械組立製造業
役 職 事業統括部長兼営業部長  開発系執行役員

前職におけるまでの経験

ロボットの設計開発や開発設計装置の設計、搬送用ロボット事業の営業部長など3社でそれぞれのスキルを積み上げ、前職では営業部長と兼任で統括部長を経験。設計・開発・営業・事業統括と仕事の幅を広げてきた。特に前職の電子部品製造業での導体装置用ロボット設計開発では、約六十億事業の責任者として営業・開発をリードしながら、マーケティング・戦略・予算計画・開発実行、開発・品証、品質管理・製造の改善を行うクロスファンクショナルチームを立ち上げるなど、精力的に活躍。事業を統括しながら国内外の大手顧客を新規で開拓するなど、目覚ましい成績を収めていた。

転職前の状況

前職では約六十億の事業で統括部長・営業部長を兼任し、マーケティングから戦略策定、開発・製造・営業にいたるまで幅広く統括していた。
しかし、担当事業以外の業績悪化で会社の方針として部門の縮小・人員削減が決定。候補者には開発だけでなく、営業の管轄経験を生かした製品マーケティングにも挑戦したいという思いがあったが、この人員削減で叶わなくなったため、これまでの経験を活かせる企業への転職を検討した。

当社からのアプローチ

クライアントは日本国内はもちろん、アジア・欧米など海外市場の取り込みにも注力する、成長中の企業。コロナ禍にも関わらず、前年同期(2020年9月期時点)比較で増収増益という安定的な業績を上げながら自社開発製品を計画するなど、チャレンジングな姿勢を失わない企業特徴を持っていた。

同社は海外からの受託開発も行っていたものの、中核製品となる自社開発製品づくりを計画していた。自社開発製品で成功を収めるには、設計・開発・マーケティング等をすべて自社で行う必要がある。しかし、社内に該当する人材がおらず、なかなか計画を進められずにいた。自社開発製品の計画を前に進めるため、設計・開発・マーケティングというそれぞれの能力と幅広い統括経験の両方を豊富に有する人材を探したいと弊社に相談をいただいた。

当方のアプローチとしては、候補者の前職とクライアントの仕事領域が似ていること、設計・開発・マーケティングだけでなく、営業の経験も豊富にあり、新規開拓まで行った実績があることなどから、クライアントが求める能力を持っている可能性が高いと仮説を立て、候補者とコンタクトを取った。候補者は地方在住であったため、すり合わせで何度も往復をしてもらいながら、さまざまな条件を1つ1つ解決できるよう取り組んだ。また、転勤を伴う転職のため、クライアントに支度金や待遇面での調整を行ってもらえるよう取り計らった。

候補者はクライアントが行いたいと考える自社開発製品と似た領域で事業統括部長・営業部長の経験があったため、理想的であった。また、クライアントが会社として目指している方向性と、候補者が転職先で行いたいことが合致した。この状況を双方に共有してから面接を行ったところ、当社が提案した支度金や待遇面での調整も十分に配慮したオファー提示があり、早期の合意が成立した。

年収も期待値を反映し2割以上の増加と、候補者が要望していた水準を大きく超え、同社参加へのモチベーションに強く寄与した。
また、ポジションは前職の事業統括部長・営業部長兼任という役職から、開発系執行役員へとキャリアアップ。入社前の時点で取締役にも推挙してもらうなどクライアント企業から非常に評価が高く、候補者自身のさらなる成長と自社開発製品の成功、事業の牽引を期待されている。

自動車・機械・重電

役 職
開発部長
年 齢
50代 男性
コミット
大手機械メーカー開発職から、地方拠点の大手メーカーの開発責任者へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 工作機械メーカー  電機メーカー
役 職 部長  統括部長(開発責任者)

前職におけるまでの経験

 候補者は日本を代表する電機大手企業で、開発職としてキャリアをスタートする。特に内製機器向けのソフトウェアやアプリケーションの開発技術に習熟し、やがて開発のプロジェクトマネージャーを任され、商品企画や仕様取りまとめ、海外顧客との折衝等で優れた評価を受ける。
 その高い評価を元に、工作機械大手メーカーの海外工場向け特命プロジェクト責任者として登用され、海外複数拠点も巻き込んだソフトウェア開発の産性を向上させるための戦略立案を行い、同社製品の品質向上に多大な貢献を残した。

転職前の状況

 さらなる品質向上、開発効率の改善のために、機械稼働状況の分析や加工実績のビッグデータの収集、解析を行っていた。それらを元に機械の自動学習システムやAI化をめざしていたが、新しく就任した経営陣の中期的な経営戦略と溝が生じていた。
 新経営陣は保守的な経営、財務的な持続可能性を重視し投資の抑制を試み、候補者の所属する開発チームもその規模を維持することが難しくなっていた。課される命題も新規開発よりも改良に主眼をおいたものが中心になっており、開発へのモチベーションを保つのが難しくなっていた。50代に入り最後の10年を見据え、挑戦的な開発環境を求め、幾つかの可能性を考え始めていた。

当社からのアプローチ

 クライアントは中部地方で急速に成長する、電機製造企業である。
業界最大手ではないが幾つかの専門部材では世界的なシェアを持ち、東証一部上場を数年前に果たしている。地方に本拠地を構えるメーカーの強みとして、広大で高品質な国内工場を持ち、BtoBに特化した戦略で2010年以降4割以上の売上増加を達成していた。
 ただ地方拠点のデメリットとして、先端技術を有する優れた人材の登用には苦戦を強いられていた。特にプロジェクトマネージャーとして豊富な経験を有する、開発部長のポジションは空位が続いており、開発体制を改めて構築するために弊社に人材コンサルティングとして依頼を託された。
 
 このポジションには幾つかの障壁があり、それを全て満たすことはかなり困難であることが予想された。ソフトウェアやアプリケーションの豊富な開発経験に加え、関連するハードウェアの総合的な知見、マネジメントの経験、そして地方拠点に赴任することが可能な個人的な環境が求められる。
 当初はこのエリアでの人材サーチを考え、入念な調査を行ったがやはり難航が続いた。かなり範囲を広げても競合といえる企業は極めて少なく、Uターン人材の可能性も考え同エリアの人的ネットワークやローカルデータベースにも接触を行ったが成果は乏しく、発想を転換することにした。
新しいサーチ対象は、開発拠点と本拠地が分断している競合他社に設定した。そのような開発体制の企業では、責任者は単身赴任者が少なくなく、転居を伴う転職に障壁が少ないと推察される。この仮定を基にサーチを行い、上記の優れた候補者とのコンタクトが可能となった。
 クライアントも多様な経験を有する候補者を高く評価し、役職定年の定めのない高位のポジションを提示することで、無事に早期の入社を導くことに成功した。
 
 現在、候補者は組み込みソフトウェアの新規開発を主導すると共に、チームビルディングにも注力。自身のネットワークから優れたエンジニアの登用も行い、次の10年を見据えた開発推進の責任者を任されている。

建設・不動産

役 職
次期社長
年 齢
50代半ば 男性
コミット
大手商社の子会社社長から、商業施設関連企業の次期社長
  前 職 転職先
業 種 大手商社  商業施設関連企業
役 職 子会社社長  社長

前職におけるまでの経験

 候補者は大学卒業後、大手総合商社で一貫して繊維事業に従事する。総合商社の繊維事業はインポートブランドとの提携やライセンス事業で、80年代から90年代前半にかけて最盛期を迎えたが、2000年以降は斜陽化が急速に進行していた。候補者は中国や台湾エリアを生産拠点に限定せずに、販売市場として捉え、現地アパレル企業への出資や、現地eコマース企業の立ち上げ、米系ブランドの買収と現地での拡販等で高い功績を挙げる。

転職前の状況

 長期に重ねてきた功績が評価され、総合商社の台湾アパレル関係会社の副責任者を務め、タイやシンガポール等での販路拡大や、日本の大手繊維企業への卸しや輸出等、新しいビジネスモデルの確立を模索していた。しかし役職定年がある程度近づき、将来的に現在のビジネスに携わり続けることは困難であることが想定され、次の選択肢を考える必要性を感じていた。

当社からのアプローチ

 クライアントは商業施設のビジネスに特化した大手企業である。
 創業から半世紀を経て、高度経済成長期は主に百貨店や量販店、21世紀以降は大型モールや複合施設等、商業施設関連ビジネスを手掛けてきた。
 多くの関係子会社や現地法人も設立し、市場調査から、計画設計、開発施工、そしてセールスプロモーションやメンテナンス、コンサルティング等商業施設に関わる、ほぼ全ての工程にサービスを提供することが可能な体制を整え、近年上場を行った。
 創業からの一つの区切りとなる上場を行なったことで、クライアントは社会の公器として、次の成長フェーズを改めて考える必要があるとの決断を下した。その成長のためには、他分野で優れた功績を残してきた外部の経営経験者を招聘することが最適であると考え、エグゼクティブサーチに長い歴史を持つ弊社にその依頼を託された。

 上場企業は規模も大きく、ステークホルダーも多岐に渡る。そのような企業の次期社長を担うためには、様々な資質や経験が高水準で求められる。その中でもクライアントは、社内外に横断する複雑なプロジェクトで成果を残してきた候補者が、望ましいとの要望を持っていた。
 上記の要望は商社在籍者と親和性が高く、役員経験者や事業部長クラスは最適であると予想された。特に大手総合商社のエグゼクティブ層は、キャリア後半で子会社、関連会社のマネジメントに幅広い経験を有するため、クライアントのニーズを満たす蓋然性が高いと判断した。
 ただエネルギーや素材等のB to B産業の経験者は、分野や販路等が大きく異なるため、B to C産業で顕著な成果を挙げた候補者に限定してコンタクトを試み、上述の候補者との出会いとなった。

 候補者に真摯にこの案件の特性を伝えると、前向きに検討したいとの迅速な回答を頂いた。コミュニケーションを絶やさず説明、説得を続け、クライアントの最高責任者との面談を複数回設定すると、候補者は次第に関心を強くし、積極的に参加を望むようになる。
 今まで重ねてきた繊維・アパレルの経験と、クライアントのビジネスも融和性が高く、短期間に双方の大筋合意に至る。商社退職への時間や手続き的な障壁が残っていたが、弊社提携専門機関の助言を元に円滑に解決に至り、次期社長候補として正式に参画に導くことに成功した。
 現在、候補者は中期経営計画の策定プロジェクトを他の経営陣と共に担当し、次の成長へのグランドデザインを描くことを託されている。

自動車・機械・重電

役 職
次期カントリーマネージャー
年 齢
40代前半 男性
コミット
外資系大手二輪車企業のマーケティングマネージャーから、外資系大手リクリエーション車両企業の次期国内カントリーマネージャー
担当コンサルタント 小林 真紀
  前 職 転職先
業 種 外資系大手二輪車企業  外資大手リクリエーション車輌企業
役 職 マーケティングマネージャー  次期カントリーマネージャー

前職におけるまでの経験

 候補者は米大手自動車企業、国内大手自動車企業、独大手自動車企業と、自動車業界でマーケティングのキャリアを重ね、高い評価を受ける。自動車業界に一定の達成感を感じていた候補者は、米大手二輪車企業のマーケティングに職を転じる。

転職前の状況

入社した米大手二輪車企業は、自動車業界とは風土がかなり異なり、商品を売ることより、文化を売るという要素が濃い。正規ディーラーを教育訓練し、自社商品への見識を深めることが重要な販売戦略であった。
 そのチャネルに自社商材の持つ独自の文化を伝えるために、全国的な試乗イベントや同好のイベントの開催を提案するなど、候補者はブランディングの向上に取り組む。斬新で困難な試みではあったが、数年が経過し一定の効果を挙げ始めていた。しかし米本社の命により、候補者に海外赴任の転勤辞令が下る。

当社からのアプローチ

 クライアントはリクリエーション系車輌の世界的企業である。日本国内では冬季はスノーモービルを販売し、夏季には水上バイクを主に販売しているが、公道走行可の商材はなかった。新たに普通免許を持っている一般の人々にも販路を広げるため、公道を走る三輪オートバイの導入を決断する。それに伴い、国内販売戦略を立案する責任者の選任が、急務の課題として浮上した。その責任者には、次期日本国内の最高責任者としての期待もあり、その人選を弊社に託された。

 この案件はかなりの困難が、当初から想定された。これほどの重責の責任者は、一般的には同業他社からのサーチが適するが、三輪を扱う大手企業は、国内には不在と言ってよい。
 近い業界として四輪車の業界が想定されたが、代理店システムなどの文化が似ている二輪車業界に、人材探索の活路を求めた。蓄積した人材プールの中に幾人か適任者がいたが、その中で最適だと直感が走ったのが当候補者であった。

 ただ接触した時点では、彼の転職の意思は皆無であった。我々にとって幸運だったのは、それからほどなくして、海外赴任を告げられた候補者が、一転して転職に前向きになったことだった。クライアントに推薦し、彼が面談を進めると、ほどなくオファーが提示される。
 しかし四輪二輪、国内外資と幅広いキャリアを積んだ当候補者は希少な人材であり、ほぼ同時期に伊大手自動車企業からも、特別待遇での誘いがあった。
これに対抗するため、求める人物像、キャリア、職責をクライアントと再確認し、彼以上の人材は得ることができないとの結論をクライアントと共有し、それによってコンペティターを上回る待遇と、明確な想定役職が再提示され、当候補者の入社を導くことに成功した。

 当候補者は入社後即、世界戦略会議に日本代表として参加。本邦初導入の三輪車のマーケティングを担い、次期国内最高責任者として、クライアント内で存在感を高めている。

電気電子・精密・半導体

役 職
経営企画
年 齢
30代後半 男性
コミット
外資系戦略コンサルティングファームのコンサルタントから日系大手電気機器メーカーの経営企画職
  前 職 転職先
業 種 外資系戦略コンサルティングファーム  日系大手電気機器メーカー
役 職 アソシエイト  経営企画職

前職におけるまでの経験

A氏は大学院卒業後、日系大手自動車メーカーに入社。約8年間、主にブレーキの設計に従事。その後外資系戦略コンサルティング会社にて約5年間、製造業を中心とする様々なグローバル企業の中期事業計画や新規事業参入戦略、成長戦略策定等のプロジェクトに複数参画。

転職前の状況

コンサルタントとして様々な経営課題に携わってきた経験を、将来的に事業会社(特に出自の製造業)の経営に近い立場で活かしていきたいと機会をうかがっていた。

当社からのアプローチ

自動車電装機器及び民生・業務機器向けの製品に於いて(小型モーターメーカー)で世界トップシェアの同社。更なる発展に於いて、「経営戦略策定・目標管理」「意思決定のモニタリング・論点整理・進捗確認」「 グローバル化に伴う拠点政策・機能配置の企画立案」等の様々な経営課題を解決できる優秀な経営企画人財の採用が急務であった。
私自身、過去に同等ポジションのサーチ実績があった為、複数名の人財プールの中から「クライアントの社風、求める人物像、その環境下で描けるキャリア」と「候補者サイドの志向性、キャラクター、キャリアプラン」等を総合的に鑑み、A氏1名に絞ってお引合せを実施。
相思相愛であったことに加え、同社の幹部社員の中にA氏の前職OBが在籍していたことも相まって良いご縁を提供することができた。

電気電子・精密・半導体

役 職
執行役員副事業部長
年 齢
50代前半 男性
コミット
大手総合電機メーカーマーケティング部長から大手総合電機メーカー執行役員へ
  前 職 転職先
業 種 大手総合電気メーカー  大手総合電気メーカー
役 職 戦略マーケティング部部長  執行役員

前職におけるまでの経験

A氏は大学卒業後、プロパーとして入社した大手総合電機メーカーで一貫してセールス&マーケティング畑を歩む。 高い語学力にも恵まれた同氏は海外駐在の経験も豊富に積むことが出来た。 コンシューマー向けインクジェットプリンターのスペシャリストとして前職の社内でも一目置かれる存在として活躍。数十名規模のマネジメント経験も有し、部長ポジションまで昇進していた。

転職前の状況

大企業ゆえのポリティクス渦や社内主流派との絡みもあり、部長昇進後のキャリアにやや閉塞感を感じていた。 とは言え、安定したポジションと年収を得ており必ずしも転職を急がなければならない状況では無かったが、環境を変え、キャリアの集大成として経営に近いポジションでの活躍も嘱望しており潜在的な転職ニーズがあったともいえる。

当社からのアプローチ

今回のディールの当社クライアントも大手企業であり、競合からのハンティングとなる今回のケースでは慎重なサーチを進めた。 クライアントのコンペティターを中心に20名程度をリストアップ。 接触を開始していくも業績不振に喘ぐ、今回のクライアント企業の情報は業界内でも筒抜けとなっており、なかなか興味を示してくれる候補者が現れない。 しかしながら粘り強いコンタクトが実ったのか数名の候補者がクライアント企業との交渉のテーブルに着くことを受諾してくれた。 当社もプロジェクト・デザインを工夫し、クライアント企業の経営陣総出での「口説き」を演出する。 過去のキャリア・ターゲットスキルで抜きん出ていたA氏に1次面談終了後に、候補者が事実上1本化される。 1本化された状況から、A氏の望むコンペンセーションやポジションの用意もタフなネゴシエーションがあったものの1つずつクリアしていき、プロジェクト開始から2か月というスピーディな展開でA氏へのオファーが正式に発行。 退職手続などを慎重に進め、無事にジョインする。 役員待遇での入社となり、業界内でも此度の人事異動は注目を集めた。

医療

役 職
人事部長
年 齢
40代半ば 女性
コミット
大手外資系製薬メーカーの事業部人事担当(HR Generalist)から大手日系メーカーのメディカル事業部の人事部長へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 外資系製薬メーカー  日系メーカーのメディカル事業部
役 職 事業部人事担当(HR Generalist)  メディカル事業部 人事部長

前職におけるまでの経験

学生時代は理系で、新卒として入社した日系企業では、薬品の研究職に就いた。
その後、人事部門に異動し、外資系製薬メーカーの事業部人事(HR Generalist)に転職した。”日系らしい”外資系から”外資系らしい”外資系に変わる改革のプロセスを経験。

転職前の状況

今までは好調だったが、外資系製薬メーカーの統廃合、また特許切れによる将来の不安、年齢的に部下を持った事がなかったので次のポジションを探すのが困難になってくる等の想いがあった。
複数社からのアプローチもあったが、どれも現職と似ていて、部下なしの部門の人事担当。年収が上がるポジションもあったが、果たして年収を取るべきか、先のキャリアを取るべきかで悩んでいた。

当社からのアプローチ

クライアントのニーズ:
大手日系メーカーとは言え、本社が外国にあり国内だけでは今後は業績が伸びないと見込み、海外でも戦える組織にしたい、スピーディーに改革をしてくれる人事部長を希望していた。また、組織の人員構成を考え、できれば女性を優先したいとの事。

当社からのアプローチ:
業界は問わない…と最初は言われたが、即戦力を考えると最優先が同業の外資系医療機器メーカー、もしくは近い外資系製薬メーカーの人事部門の女性を調査。
業界内で直近で唯一転職をしていなかったA氏に連絡を取ったところ、部下のマネジメントの経験がなかったが、部下を育てられるようなポジションであれば、検討したいとの回答を得た。会ってみたところ、人事のプロとしての意識が高く、且つ部下を育てられるようなお人柄の方だった。
先方と引き合わせたところ、非常に気に入って頂き、企業としての目標も達成できそうなので内定を出し、またご本人が希望していた部下のマネジメントもできるポジションだったという事で、内定を快諾。
現在は急務となっている事業部内の様々なプロジェクトに人事部長として参画し、活躍中。