クライアントは日本国内はもちろん、アジア・欧米など海外市場の取り込みにも注力する、成長中の企業。コロナ禍にも関わらず、前年同期(2020年9月期時点)比較で増収増益という安定的な業績を上げながら自社開発製品を計画するなど、チャレンジングな姿勢を失わない企業特徴を持っていた。
同社は海外からの受託開発も行っていたものの、中核製品となる自社開発製品づくりを計画していた。自社開発製品で成功を収めるには、設計・開発・マーケティング等をすべて自社で行う必要がある。しかし、社内に該当する人材がおらず、なかなか計画を進められずにいた。自社開発製品の計画を前に進めるため、設計・開発・マーケティングというそれぞれの能力と幅広い統括経験の両方を豊富に有する人材を探したいと弊社に相談をいただいた。
当方のアプローチとしては、候補者の前職とクライアントの仕事領域が似ていること、設計・開発・マーケティングだけでなく、営業の経験も豊富にあり、新規開拓まで行った実績があることなどから、クライアントが求める能力を持っている可能性が高いと仮説を立て、候補者とコンタクトを取った。候補者は地方在住であったため、すり合わせで何度も往復をしてもらいながら、さまざまな条件を1つ1つ解決できるよう取り組んだ。また、転勤を伴う転職のため、クライアントに支度金や待遇面での調整を行ってもらえるよう取り計らった。
候補者はクライアントが行いたいと考える自社開発製品と似た領域で事業統括部長・営業部長の経験があったため、理想的であった。また、クライアントが会社として目指している方向性と、候補者が転職先で行いたいことが合致した。この状況を双方に共有してから面接を行ったところ、当社が提案した支度金や待遇面での調整も十分に配慮したオファー提示があり、早期の合意が成立した。
年収も期待値を反映し2割以上の増加と、候補者が要望していた水準を大きく超え、同社参加へのモチベーションに強く寄与した。
また、ポジションは前職の事業統括部長・営業部長兼任という役職から、開発系執行役員へとキャリアアップ。入社前の時点で取締役にも推挙してもらうなどクライアント企業から非常に評価が高く、候補者自身のさらなる成長と自社開発製品の成功、事業の牽引を期待されている。