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坂下 琢磨TAKUMA SAKASHITA

自動車・機械・重電

役 職
決算担当課長
年 齢
40代 男性
コミット
総合商社の経理課課長から製造業の決算担当課長候補へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 経理課課長  製造業(自動車通信)
役 職 総合商社  決算担当課長

前職におけるまでの経験

大学卒業後に食品関連メーカー飲料・食料品メーカーでの生産管理業務、専門商社の管理部経理課で単体決算業務・C/F計算書作成・税務申告業務・開示業務・監査法人対応業務・システム関連・予算実績管理業務・原価管理業務・マネジメント業務を経験。

その後総合商社の管理部経理課で単体決算業務・連結決算業務・C/F計算書作成・税務申告業務・開示業務・監査法人対応業務・IPO関連業務・予算実績管理業務・マネジメント業務を担当するなど、長きに渡って幅広い経理業務経験を有する人材。

転職前の状況

専門商社と総合商社で、決算関連業務、子会社社員の教育・経理課課長などマネジメントに従事してきた候補者。経理としてのキャリアを重ねてきたが、以前から上場企業での経験を重ねたいという希望があった。

前職では上場準備段階で入社したものの、上場が取り消しとなり、キャリアを模索している最中だった。

当社からのアプローチ

クライアントは自動車通信において世界的な企業であるクライアント。技術開発はもちろんのこと、それらの税務財務を統括する経理部の重要性は高く、東証プライム上場企業でもあるため、単体決算の他、原価計算・連結決算・IR等の経験を有する人材を求めていた。

また世界的企業ではあるものの同業界には好不況の波が大きく、管理部門の人材に高待遇を提示できないというジレンマも抱えている中で、弊社にご依頼をいただいた。

そこで弊社は、単体・連結決算、原価計算や監査法人対応・IR業務など、幅広く深い見識と経験を有する人材をリサーチ。今回の候補者と、コンタクトを取ることができた。

前職の上場取り消しによる混乱期にあったため、待遇はスライドの年収720万円となったが、十分なアトラクトを得ることができた。課題となっていた語学面は、最初に国内の単体決算を担当してもらい、その業務と並行して身につけてもらうという流れで双方から合意を得、迅速なオファーと円満な入社を実現した。

現在候補者は同企業の単体決算の幹部候補として、業務をマネジメントするとともに、将来的なグローバル連結決算を担当するための経験や研鑽を積み重ねている。

コンサルティング

役 職
アシスタントマネジャー
年 齢
30代女性
コミット
製造業経営企画部課長から高度税務税理士法人のアシスタントマネジャー(フルリモート)へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 製造業  税理士法人
役 職 経営企画部課長  アシスタントマネジャー

前職におけるまでの経験

大学卒業後に小規模会計事務所で税務スタッフ、その後中堅会計事務所でSPC管理業務、上場子会社等の管理や税務調査対応を担当。その後国内外の販促メディアやHR事業を手掛けるグループに転職し、グループのバックオフィス業務を担当する企業で、経理担当として活躍。担当会社の新商品の契約書および申込書等、会計税務に係る業務やグループの会計税務担当として、会計事務所・監査との調整業務などの傍ら、経理メンバーの税務知識向上のミッション達成に取り組んだ。結果、テーマ別のオリジナルの教材を作り講師として研修し、入社わずか半年で入社年上半期のベストプレーヤー賞を獲得、グループ初の税務グループ創設メンバーに抜擢されるなど、活躍。3社の税務調査・本社の税務調査指摘事項の精査・調査指摘事項のメンバーへの教育・業務フロー構築などに取り組んだ。
その後、製造業に転職。経営企画部課長という責任あるポジションを務めた。同社では財務本部、経理部、経営戦略本部を歴任。財務本部ではグループ16社の経理業務を受託。ホールディングス・グループ会社の月次決算・本決算・税務申告・税務調査などを担当する他、研修講師やグループ間の株式売買の際の株式評価・合併等のスキームの検討・提案。さらに経理部ではグループ7社の経理業務を受託し、本社及びグループ会社の月次決算・本決算・税務申告・税務調査等も担当した。主業務と並行して新会計システムの不備是正や業務フロー確立、研修の実施にも尽力した成果を買われ、グループ横断の移転価格文書化プロジェクトの副リーダーに抜擢。地元国税局と相談しながら、『国別事項報告事項』と『事業概況報告事項』の内製化を実現。
この功績から経営戦略本部のグループ経営企画部課長に昇進し、1,500億規模、約50社程度連結決算と会計士監査、ホールディングスの法人税申告業務を担当。グループ会計基準の見直しや連結業務の業務フロー確立などに奔走した。グループ組織再編スキーム構築・MA時の会計税務・買換え特例等税務上優遇措置の検討・連結子会社の取得や譲渡なども担当するなど、多岐にわたる経験を有する。

転職前の状況

小規模会計事務所から中堅、大手メディアなどキャリアアップしてきた中で結婚をし、その後はパートナーの居住地(中国地方)に引っ越して、転職。製造業の財務・経理・経営戦略本部などで力をつけた候補者。責任あるポジションではあったものの、高度で複雑な税務や、税務を通じたM&A等の会計コンサルティングに携わる機会を模索しており、IPOやM&Aに強みを持つ企業への転職を検討していた。

当社からのアプローチ

クライアントは大手の会計法人で、国内屈指の高度税務ができることで有名。ただ、高度税務に携われる有資格者が不足し、採用も非常に難しい状態であったため、弊社にご依頼いただいた。この法人はDX化がかなり進んでおり、場所に関わらず本人の志向性があれば、高度税務に携わることのできる環境が整っていた。
このようなDX化を背景に、弊社からは地方住在の有資格者の採用のご提案と綿密な連携を図りながら、ふさわしい人材の採用を進めていった。条件に当てはまる方をリサーチする中、候補者とコンタクトを取った弊社は、本人とクライアントの志向性が合致していることを確認。製造業の税務責任者という、クライアントサイドの経験が充実していることもあって、クライアントの期待値は高かった。
本人もまずは即戦力として貢献できる製造業税務に携わりつつ、M&AやIPO等の高度税務で経験を重ねるというキャリアプランに賛同していた。このように地方在住のまま、高度な税務コンサルティングでキャリアを形成するという試みを実現できる会社は現実にはまだほとんどないため、早期の合意となった。DXを通じた新しい働き方が採用の需給を埋める可能性は高く、弊社としても積極的にこうした採用の形を提案していきたい。

流通・小売・商社

役 職
Managing Officer
年 齢
40代男性
コミット
大手食品メーカー工場長から大手食品商社のManaging Officerへ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 大手食品メーカー米国法人  大手食品商社
役 職 Executive Vice President  Managing Officer

前職におけるまでの経験

大学卒業後に飲料・食料品メーカーでの製品開発、コンサルティングファームでグローバルでのSAP導入のサブリーダーからPMO、海外新会社設立を経験。その後は複数の食品メーカーで新工場建設プロジェクトから、米国農務省(USDA)認証取得業務、食品製造に関わる関連法規(FDA)の調査・確認、外部認証(SQF)取得プロジェクト、工場経営・人材管理などを経験。

工場の立ち上げからUSDA・SQFの認証取得、FDAの調査・確認など、フードセキュリティの深い部分まで経験した実績があり、100名単位の人材のマネジメント、工場マネジメントの経験を有する人材。

転職前の状況

大手食品メーカーの米国法人で、Manufacturing / Executive Vice Presidentに従事してきた候補者。食品安全分野に多大な見識を持っており、また米国でネットワーク基盤を持ち、業務を行うことに強みがあった。

同社での仕事にやりがいを感じている一方、現在のミッションが完了すると同社での今後のキャリアアップが描きにくい状態であったことにリスクを感じていた。また当該食品メーカーの本社は日本であり、ジョブローテーションの都合で近く日本に帰国する必要が出てくる可能性があったものの、家族の事情もあり、候補者には帰国意思はないことから、米国で自分の強みを発揮できる環境を視野に入れ、米国での勤務ができる企業への転職を検討していた。

当社からのアプローチ

クライアントは食品商社の大手で、日系のOEM商材を米国市場で展開することに強みを持っている企業。既に米国内でもローカルスーパーや、日系スーパーでは確固たる地位を確立していたものの、この先のフェーズとして、グローバルスーパーへの展開を考えていた。
グローバルスーパーでは、食品安全の基準や履歴・レポート等を揃える必要があり、場合によってはFDA等の公的機関との交渉をする必要も出てくる。そのため、クライアントはそうした経験を含め、フードセキュリティ部門で深い見識と経験を持つ人材の採用を望んでいた。
ただ、候補者も絞られるため採用は非常に難しい状態であったため、当社にご依頼いただいた。
そこで当社は、米国でフードセキュリティ部門を有する対象食品メーカーの企業群を絞り込み幅広くリサーチを行い、今回の候補者と、コンタクトを取ることができた。経験や強みはマッチしていたものの、クライアントは東京本社での勤務を希望していた。
候補者の強みは米国在住でより効果的であることや、同業務を米国拠点でのワンストップで統括することのメリットを伝え、理解いただくことでWIN-WINの採用を実現した。
最終的な役職は、クライアントの米国法人No2のポジションとなるManaging Officerとなった。年収に関しては、前職同等の約2000万円(アメリカでの年収)。
現在候補者は米国拠点からフードセキュリティの統括に取り組み、グローバルスーパーへの展開基盤づくりに貢献している。

コンサルティング

役 職
税務コンサルタント
年 齢
30代 男性
コミット
大手税理士法人から医療特化型で急速に規模を拡大している税理士法人へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 大手税理士法人  医療特化型税理士法人
役 職 医療系税務部門担当  医療系税務コンサルティング

前職におけるまでの経験

会計大学院を修了後、大手税理士法人へ入所。医療系クライアントを多く担当し、MMPGマスターを取得。その後、税務監査、月次年次財務諸表作成、キャッシュフロー計算書等を含めた経営アドバイス業務に従事。

医業向けの開業支援や事業計画の策定、各種コンサルティング、研修講師(テーマ「クリニックのICT化」)も務めるなど医療系だけでも多岐にわたる業務を遂行してきた。

さらに担当顧客で資産税案件が発生した際は、相続税申告(2件)、贈与税申告(20件)を単独で実行。相続部門とも連携し、関連業務を行った経験を有するなど、自主性と責任感を備えた人材。直近では新規開拓も行うなど、成長意欲の高さが伺える。

転職前の状況

前職では医療系税務の国内屈指の部門で、上記に記した多岐にわたる業務を自主性を持って10年間取り組んできた。しかし、経営層の高齢化と上の年齢の層が厚いことから、若手の候補者自身は直近で昇進できる可能性が低い状態だった。

ただ、候補者自身は仕事の幅を広げつつ、マネジメントに強い意欲を持つようになってきたため、マネジメントはもちろん、新事業の提案やビジネス推進、業務効率化の推進などを行えるフィールドを探そうかと検討していた。

候補者はITにも明るく、DXを含めITの導入が会計・税務にも必要だと考えていたため、それを推進したいという思いもあった。

クライアントのことはご存じなかったものの、当社のアプローチをきっかけにこれまでの医療系の税務コンサルティングの経験を活かし、ITの推進も含めたクライアントの展望と成長可能性に興味を持ち、転職に前向きな姿勢を持つようになった。

当社からのアプローチ

クライアントは医療特化で全国からクライアントが集まるようになってきた、急成長中のベンチャー税理士法人。複数の医療法人・社団と密接につながっているため、顧問依頼が多く、一度顧問をした顧客の定着率も良いという良質な経営体制で運営されている。

新規開設・運営コンサルティングが必要になるクリニック系の税務は今後伸長が予想される分野で、さらに助成金・補助金活用、節税、開業医の資産形成や対策などの分野を開拓できる可能性が広がっている。

また、経験・指向性に応じて、今後は支店を任せることも検討できる体制であるため、特に医療税務コンサルティング経験を持つ若手でマネジメントに意欲のある人材を探していた。

当社は医療系税務の専門税理士法人へのアプローチを検討していたが、コロナ禍で転職に前向きな方が少ない状況。ただ、税理士法人の特徴として経営者の高齢化により、DX等を含むIT導入が遅れていることが多く、硬直化に疑問を感じる人材が多いのではと仮説を立ててアプローチを始めた。

候補者は業務の中からITの重要性を実感しており、前職の税理士法人との方向性の違いを感じていたため、クライアントの将来性、IT推進への取り組み、指向性によってはマネジメントも任せられる点などをお伝えしたところ、意欲を持って転職を決意いただけた。

最終的な年収は、前職の保険獲得、インセンティブで変動性の高いものから、現状維持ベースに加えて貢献手当がつくという待遇を実現。これまでに多様な経験を積んできた候補者は高い期待を集めており、現在は医療系のクライアントを担当しつつ、RPAやクラウド会計の専門分野も学び、新しい医療系税務コンサルティングを推進している。

自動車・機械・重電

役 職
経理部門課長
年 齢
40代 男性
コミット
化学工業から先端ネットワーク部品を扱う製造業へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 化学工業  自動車部品製造業
役 職 経営戦略本部 副課長  経理部門 課長

前職におけるまでの経験

大学卒業後から主に財務・経理に携わり、難関である公認会計士試験短答式試験にも合格、さらに会計学専門修士(MBA)を取得するなど、知識を豊富に持っている候補者。知識だけでなく中小企業から上場企業での経験があり、財務では仕訳入力・開示・監査、税務調査対応・財務企画、人事総務では採用・社内規定策定・訴訟対応など多様な業務経験を有している。さらに原価計算システムの改良プロジェクト、共通会計システム導入プロジェクト、グループ組織再編プロジェクト等のリーダー経験があり、マネジメントスキルも備えた人材。

転職前の状況

大手化学企業でアルゼンチン支社の管理部門を任され、連結子会社化・内部統制構築・南米の中長期経営計画と財務戦略策定などを担当していたが、コロナの影響でリアルな国際ネットワークが寸断。それによって部門縮小を余儀なくされ、通常業務が難しくなっていた。日本への帰国も視野に入れ、業務が遂行できる企業への転職を検討していた。

当社からのアプローチ

クライアントは東証一部上場の歴史ある企業。もともと持っていた製品は精密な自動車部品だったが、近年では先端ネットワークの部品を扱うようになり、早くも業界を牽引するような成長を見せている。
だが先端ネットワーク部品を扱うようになってからグローバル拠点を展開しているものの、連結会計や英語を使った会計業務を担当できる人がいないことに悩んでいた。

会計知識があっても、流通小売業や金融業では原価計算ができない。クライアントの求める、メーカー出身者のスキルと語学力を持ち、連結会計に対応できるというニーズを持ち合わせる方は少数。加えて大手企業の海外出向者に限られているため、転職意向を持つ方は少ない傾向にあった。そのためクライアントは長期戦を想定。対象企業群の大きな吸収合併や、海外部門の閉鎖等の報道には気を配っていた。そんな中2020年初頭からのコロナの影響で、国内外のリアルなネットワークが分断された。一定スキルを持ち、これからも成長を続けたいと考える優秀な方々は、日本で現職より小さな企業でも業務を遂行し続けたいと考え始める傾向にあったため、クライアントは長期戦から短期戦に考えを切り替え、当社にご依頼いただいた。


当社がリサーチしたところ、求めるニーズを全て兼ね揃えた、コアとなる業務に携わりたいという意向を持った今回の候補者はクライアントにとっても得難い候補者であった。ただ、現実問題日本に帰国することも難しい状況であったため、この縁を切らさないためにも前例のない最終面談までビデオ面談という形式を提案。無事に入社が決定した。ただ、帰国は依然難しい状況であったため、入社を半年以上待って頂くようクライアントに調整を図りながら候補者にもコミュニケーションを取り、アトラクトの維持に努めた。


このような調整を行い半年、候補者は無事に前職のアルゼンチン支社の縮小のサポートを終え入社した。同社で経営企画部門と連携を取り、新しいグローバルな経理部門のビルドアップを任されている。
最終的な年収は、前職と同額の800万円であるものの、ポジションは副課長から課長へとキャリアアップできた。また、これまでの海外駐在経験やマネジメントスキルを活かして、経営企画部門との連携を取りながらグローバルな経理部門をビルドアップを期待されている。

自動車・機械・重電

役 職
開発部長
年 齢
50代 男性
コミット
大手機械メーカー開発職から、地方拠点の大手メーカーの開発責任者へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 工作機械メーカー  電機メーカー
役 職 部長  統括部長(開発責任者)

前職におけるまでの経験

 候補者は日本を代表する電機大手企業で、開発職としてキャリアをスタートする。特に内製機器向けのソフトウェアやアプリケーションの開発技術に習熟し、やがて開発のプロジェクトマネージャーを任され、商品企画や仕様取りまとめ、海外顧客との折衝等で優れた評価を受ける。
 その高い評価を元に、工作機械大手メーカーの海外工場向け特命プロジェクト責任者として登用され、海外複数拠点も巻き込んだソフトウェア開発の産性を向上させるための戦略立案を行い、同社製品の品質向上に多大な貢献を残した。

転職前の状況

 さらなる品質向上、開発効率の改善のために、機械稼働状況の分析や加工実績のビッグデータの収集、解析を行っていた。それらを元に機械の自動学習システムやAI化をめざしていたが、新しく就任した経営陣の中期的な経営戦略と溝が生じていた。
 新経営陣は保守的な経営、財務的な持続可能性を重視し投資の抑制を試み、候補者の所属する開発チームもその規模を維持することが難しくなっていた。課される命題も新規開発よりも改良に主眼をおいたものが中心になっており、開発へのモチベーションを保つのが難しくなっていた。50代に入り最後の10年を見据え、挑戦的な開発環境を求め、幾つかの可能性を考え始めていた。

当社からのアプローチ

 クライアントは中部地方で急速に成長する、電機製造企業である。
業界最大手ではないが幾つかの専門部材では世界的なシェアを持ち、東証一部上場を数年前に果たしている。地方に本拠地を構えるメーカーの強みとして、広大で高品質な国内工場を持ち、BtoBに特化した戦略で2010年以降4割以上の売上増加を達成していた。
 ただ地方拠点のデメリットとして、先端技術を有する優れた人材の登用には苦戦を強いられていた。特にプロジェクトマネージャーとして豊富な経験を有する、開発部長のポジションは空位が続いており、開発体制を改めて構築するために弊社に人材コンサルティングとして依頼を託された。
 
 このポジションには幾つかの障壁があり、それを全て満たすことはかなり困難であることが予想された。ソフトウェアやアプリケーションの豊富な開発経験に加え、関連するハードウェアの総合的な知見、マネジメントの経験、そして地方拠点に赴任することが可能な個人的な環境が求められる。
 当初はこのエリアでの人材サーチを考え、入念な調査を行ったがやはり難航が続いた。かなり範囲を広げても競合といえる企業は極めて少なく、Uターン人材の可能性も考え同エリアの人的ネットワークやローカルデータベースにも接触を行ったが成果は乏しく、発想を転換することにした。
新しいサーチ対象は、開発拠点と本拠地が分断している競合他社に設定した。そのような開発体制の企業では、責任者は単身赴任者が少なくなく、転居を伴う転職に障壁が少ないと推察される。この仮定を基にサーチを行い、上記の優れた候補者とのコンタクトが可能となった。
 クライアントも多様な経験を有する候補者を高く評価し、役職定年の定めのない高位のポジションを提示することで、無事に早期の入社を導くことに成功した。
 
 現在、候補者は組み込みソフトウェアの新規開発を主導すると共に、チームビルディングにも注力。自身のネットワークから優れたエンジニアの登用も行い、次の10年を見据えた開発推進の責任者を任されている。

自動車・機械・重電

役 職
業務部門マネージャー
年 齢
40代 女性
コミット
海外貿易の専門商社から、多国籍製造企業の業務部門マネージャー
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 専門商社  航空機器企業
役 職 課長  業務部門マネージャー

前職におけるまでの経験

 候補者は大学卒業後、システムエンジニアとして複数の言語に習熟し、組込系アプリケーションの開発や、老朽化したシステムの改修等で経験を重ねる。優れた成果を出していたが、ITバブルの崩壊により所属部門が閉鎖を余儀なくされた。
 次の転職に際して、候補者はITの経験を活かすことより、語学力を必要とするビジネス経験を重ねることを求めた。そして景気の影響を受けにくい必需品の国際貿易業務を、次のキャリアの軸として功績を残し、管理部門のマネジメントも務めるようになる。

転職前の状況

 国際貿易の業務管理及びコンサルティングを行っていたが、会社の方針により中央アジアや南米といった政情不安を抱えるエリアのクライアントの割合が増加していた。他の国際貿易関連企業が、手掛けることが難しい地域を選ぶことで、高い利益率、リピート率を獲得することに成功してはいたが、ビジネス規模の拡大を望むことは難しかった。
 またビザを取ることも容易ではない国々とのビジネスでは、業務周辺の負担も大きく、40代を迎える中で新しい可能性の模索を考え始めていた。

当社からのアプローチ

 クライアントは物流に関わる保安部材製造で、数多くのトップシェアを持つ企業である。
 欧州を中心に幾つもの国に拠点を持ち、商品の品質、開発技術には高いブランド力を持っていた。この保安部材は陸運や海運だけではなく、航空や宇宙産業にも欠かせない基幹部品であり、特に先端産業に対してはフルオーダーで対応し、高付加価値少量生産というビジネスモデルを展開することに成功していた。
ただそのモデルを続けることで、オーダー周りの複雑さや海外企業が絡んだ複合的な受注が増加しており、それらを司る業務部門の負担が増加していた。このポジションには幾つかの専門性が求められており、人材難易度が高く弊社に採用を託された。
 
 このポジションでは世界各国からのオーダーに対応する語学力に加え、複雑なオーダーに対処するためのシステム導入に関する見識が求められる。ITと語学力を兼ね揃えた上で、管理部門として長い経験、そして部門をまとめるマネジメント経験も必須となると、候補者を探すのは困難に思えた。それら全てを兼ね揃えるとなると、大手の多国籍企業でシステム総務部門を束ねるマネジメント層が想定されるが、希少性が極めて高くコンタクトするのは現実的ではない。
限られた時間で現実的な解を求めるため、要件に優先順位をつけると管理経験、マネジメント経験、語学力は比較的高く、ITスキルは比して低いと推察した。
 
 この推察から、専門商社や貿易支援を行っている企業の若手管理職クラスを中心にコンタクトを行い、優れた当候補者との出会いとなった。
候補者は求められる要件をほぼ満たしており、また貿易支援業務では過去にクライアントの商材に近い部材を扱った経験があったことも幸運だった。
 クライアントも候補者を高く評価し、部門の責任者として迅速にオファーを行う。また経験業界が異なる候補者に不安を想起させないためにも、部門の部下や上長とも面談を設定し、無事に早期の入社を導くことに成功した。
 現在、候補者は複雑なオーダーを解消し効率的な受発注を行うためのシステム導入を担当すると共に、語学力を活かし欧州や東南アジア市場向けの業務管理を任されている。

電気電子・精密・半導体

役 職
開発担当部長
年 齢
50代後半 男性
コミット
技術系大手企業から、先端技術企業の基幹部材の開発担当責任者
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 技術系大手企業  先端技術企業
役 職 開発職リーダー  開発担当部長

前職におけるまでの経験

 候補者は技術系大企業でプリンター及び映像デバイス分野に、一貫して研究職として携わる。キャリアの初期はプリンターの基幹デバイス開発に専従し、世界初の技術を盛り込んだ高速印刷機の量産化に成功。その後は部門責任者として映像デバイスの有機EL開発に着手し、印刷技術を応用した新製造プロセスを米国展示会で発表、民生機開発の先端技術者として高い評価を受ける。

転職前の状況

 同デバイスは最先端技術ではあったが低価格化や大量生産への目処がつかず、所属部門が分割売却され別会社への転籍を余儀なくされた。新会社でも部門再編や予算削減により開発に集中することが難しく、安定して研究開発に取り組むことができるフィールドへの転職を前向きに考え始めていた。

当社からのアプローチ

 クライアントはインクジェットプリンターに特化したローカルの先端技術企業である。
プリンターはインク合成に代表される化学系技術や、印刷の安定化や検査に用いる光学系技術、そして印刷を司るヘッド部分の機械工学技術やプロセス技術等、多岐に渡る総合的な技術力が求められる。それらを全て兼ね備えた企業は世界的にも数少ない。
 クライアントは創業以来、順次基幹部品の開発と量産化に成功しており、遂に中核部分のインクジェットヘッドの内製化に取り組もうとしていた。ヘッド部分の研究開発には、予算的にも人数的にも大きな開発規模が求められる。そのためには研究開発を主導し、効率的に部門を任せることのできる熟練の技術者が必要不可欠であり、弊社にそのサーチを託された。

 インクジェットのヘッド部分の開発部門は、上記の理由により技術系大企業にしか存在しない。該当する企業群は設備や予算等の研究環境や待遇が整えられているため、転職ニーズは殆どなく自然流出を望むのは難しかった。
 ただこの案件は景況のタイミングには恵まれていた。映像デバイス分野は国策の影響とコモディティ化による大きな不況期で、部門の吸収合併や統廃合が相次ぎ、雇用環境が急速に悪化していた。機会を逃さず対象部門への周到なコンタクトを試み、優れた当候補者との出会いとなった。
 候補者はインクジェットヘッド周辺に複数の特許を持つ優れた技術者で、整った開発環境に関心を示していたが、地方への転居を伴う初めての転職にはまだ心理的な壁が残っていた。

 迷いなく研究に邁進して頂くためにも、費用を負担し複数回クライアント企業への見学、面談の機会を設け、明確なイメージを持ってもらうことに力を尽くした。転職時期や待遇面でも適切に配慮し、当候補者の入社を導くことに成功した。
 技術系大企業からローカルの先端技術企業への転職であったが、すぐに環境に馴染み、現在はインクジェットヘッドの内製化にむけて開発部門の指揮を任されている。

IT・通信

役 職
WEBエンジニア
年 齢
20代半ば 男性
コミット
ITベンチャー企業のモバイルエンジニアから大手IT企業のWEBエンジニアへ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 ITベンチャー  IT企業
役 職 ソフトウェアエンジニア  ソフトウェアエンジニア

前職におけるまでの経験

海外の名門大学でコンピューター・サイエンスを学び、ITベンチャー3社でエンジニアとして、主にモバイルアプリケーション(ios/Andoroid)開発に従事されていた。

転職前の状況

優秀なエンジニアとして、在籍企業からも高い評価を得ていたA氏だが、独学が技術力アップの唯一の手段っだったこと、又、パフォーマンスに対しての評価が低かったことから、在籍企業の今後のキャリアに疑問符を感じていた。

当社からのアプローチ

国内外問わず、エンジニアの採用に力を入れていた同社だったが、同領域においては売り手市場故に採用に苦戦をしいられ、弊社へのご依頼の運びとなった。

WEB領域における即戦力人材は国内に少なかった為、同社と協議の上、世界TOP50の大学出身者(computer scienceの学位取得者 )のポテンシャル人材を軸に国内のサーチを実施。

弊社の人脈網からA氏の存在を特定し、コンタクトを図った。

A氏とお会いした際、まだ若く同領域においての開発経験は皆無に等しかったが、アルゴリズムの基本的理解並びに、素地の良さから、同社において活躍ができることを確信し、お引き合わせを行った。

同社の評価は非常に高く、即オファーに繋がったものの、同時期に他社(日系IT企業)からも熱烈なオファーを頂戴していたA氏。条件面含め、甲乙つけがたい状況ではあったが、同社の熱意とグローバルで活躍できる環境から、オファーを受託。
現在は海外のトップ・エンジニアとも話す機会にも恵まれ、充実した毎日を送っている。

医療

役 職
薬事
年 齢
30代後半 女性
コミット
外資系医療機器メーカーの薬事から外資系医療機器メーカーの薬事へ
担当コンサルタント 坂下 琢磨
  前 職 転職先
業 種 医療機器メーカー  医療機器メーカー
役 職 薬事  薬事

前職におけるまでの経験

新卒として入社した外資系医療機器メーカーでは品質管理部門で親会社から日本市場向けに輸出された医療機器の試験に当たっていた。
薬事業務に携わりたくて薬事部門の立上げに携われるという事で、クラスⅠ、クラスⅡの製品を扱っている企業に転職。
クラスⅢの薬事業務に携わりたくて前職の外資系医療機器メーカーに転職。

転職前の状況

40歳前になり、クラスⅣの医療機器の薬事業務に携わりたく、転職を考え始めた。現職に何も不満はなかったが、取り扱っている製品だとクラスⅣの経験が積めない事で悩んでいた。

当社からのアプローチ

クライアントのニーズ:
弊社のクライアントは、業界内では知られている外資系の老舗医療機器メーカー。採用の一つの条件は、経験や実績はさる事ながら、人格も重視する傾向があった。クラスⅢ及びクラスⅣの医療機器を扱っていて、即戦力になり、且つ在籍している若手に指導ができる方を探していた。

当社からのアプローチ:
スカウトした際にはクラスⅣの経験がない事が判明したが、ご本人のクラスⅣに対する熱意及びお人柄を考慮し、推薦。
弊社のクライアントは、クラスⅣの薬事申請の経験がないと気にしながら、念の為会う事を承諾。ご本人のお人柄に触れ、非常に気に入り、オファーを提示。
現職の年収と差がある事で、ご本人にはクラスⅣの薬事を募集している企業にも当たってほしいとの依頼を受け、数社当たったところ、どの企業も未経験者は応募すら受け付けないと言われた。
弊社のクライアントがポテンシャルを見てくれた珍しい企業でもあり、薬事部門のマネジメントのお人柄も気に入っていたので、最終的には快諾。
現在は、クラスⅣの薬事の経験も積み、後輩の指導にも当たっているとの事。