大学卒業後から約16年間、厚生労働省の登録検査機関の食品検査を行う団体で主に食品の安全性検査に関わる業務に従事。検査業務の現場での仕事から、営業窓口に至るまで担当し、幅広い折衝で能力を発揮してきた。
その後食品通関業で食品の輸出入と販売を担当し、さらに行政対応の知見を深め、次の流通小売業では食品安全部でマネジャー、ダイレクターを経験。3名〜10名までのマネジメントと、組織の業務分析・整理、部内の組織改革を推進してきた。
加藤 千香子CHIKAKO KATO
食品・消費財
- 役 職
- フードセーフティ部門シニアマネージャー
- 年 齢
- 40代男性
- コミット
- 大手流通小売業から食品専門商社のフードセーフティ統括へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 流通小売業 | 大手食品専門商社 |
役 職 | 食品安全部マネジャー兼ダイレクター | フードセーフティ部門シニアマネージャー |
前職におけるまでの経験
転職前の状況
前職では食品安全部マネジャーとして力を発揮してきたが、部にダイレクターが不在となり、そちらも兼任。業務の難易度は高く多忙を極めたが、見事マネジメントと組織改革を両立させ、さらにプライベートブランド(PB)・ダイレクトインポート(DI)商品の推進、配送センターのGFSI認証取得、E-commerce事業の立ち上げ、HACCPの全店舗導入など、多方面で存分に力を発揮していた。
しかし、前職が買収等の変化で組織を保つことが難しくなり、今後力を発揮していけなくなる可能性を感じた候補者は、当社のアプローチをきっかけに転職を検討。これまで経験してきた仕事をすべて活かせるポジション、グローバルのフードセーフティ部門責任者としての仕事を遂行できる企業に魅力を感じていた。
当社からのアプローチ
クライアントはグローバルに加工食を販売する、100年以上の歴史を持つ老舗の大手企業。自社生産はないものの、PBでのブランドは保有している。グローバル展開をしている同社にとって、協力会社が作った食品に問題があった場合のリスクが非常に大きいこと、今後飛躍的に成長するためには、フードセーフティの高水準化が欠かせないと考えていた。
当社はまず、流通小売でPB商品展開を行っている企業の品質管理責任者を候補と考え、適切と判断した複数の企業を選定。なかでもグローバル展開をしている企業の品質管理部門にアプローチしようと計画した。
当時候補者が勤める企業は売却の話が出ており、社内が安定していないことを知った当社は責任者をヘッドハンティングすることを決意。
候補者ともスムーズに話が進んだものの、前職は一般よりも待遇水準が高い企業であったため、一時的な待遇の落ち込みが障害になった。しかし早期退職制度の実施が決まるまで時期を遅らせたことで、待遇面をカバーすることができた。
最終的な年収はアトラクト寄与のためにも1割ほどの増加。また、ポジションは前職のマネジャー兼ダイレクターから、フードセーフティ部門シニアマネージャーへとキャリアアップできた。
食品安全の現場から顧客対応、輸出入販売、部のマネジメント、組織の立ち上げ、配送システムやE-commerce事業の立ち上げなど、豊富な経験を持つ候補者は現在、国内のフードセーフティの責任者として大きな期待をされている。
コンサルティング
- 役 職
- ディレクター
- 年 齢
- 40代 男性
- コミット
- 高度会計コンサルティング企業から税理士法人のディレクターへ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 高度会計コンサルティング | 税理士法人 |
役 職 | 上級マネージャー | ディレクター |
前職におけるまでの経験
大学卒業後に入社したIoTプラットフォーム事業を営む会社の重役に誘われ、二社目の企業に入社し、以来14年高度会計コンサルティング企業でスタートアップ企業から上場企業までを対象に、資本政策で活用する有価証券の設計・評価やM&Aや増資等における企業価値評価等の法人営業に従事。
年間100~200案件をマネジメントしながら、上級マネージャーとして若手~年上まで幅広い層の育成・マネジメントをしてきた経験を有する。現在はマネジメントで実務からは外れているものの、累積で関与した案件数は500~700件程度と豊富。
経験がある業務としては、非上場企業及び上場企業への法人営業(新規開拓及び既存顧客へのフォロー、税理士法人、税理士事務所、会計事務所、監査法人、法律事務所、証券会社、ファンド、ベンチャーキャピタル、M&Aアドバイザー等への営業、契約後のプロジェクトマネジメント(実務としての算定業務除く)、メンバーのマネジメントの他、実務では資本政策、優勝新株予約権の設計・評価、時価発行新株予約権信託の導入支援、普通株式や種類株式の価値算定、CB(転換社債)の評価、財務デューデリジェンス、無償・株式報酬型ストックオプション評価・導入支援、株価算定、PPA評価、減損テストなど、実務・マネジメント双方で豊富な経験を有する稀有な人材。
転職前の状況
高度会計コンサルティング会社で14年の経験を持つ候補者は、若手ではあるものの非常に期待をされており、上級マネージャーに抜擢され活躍していた。ところが、事業承継問題を抱えていた同社は混乱状態に陥り、落ち着いて業務ができる環境下ではなくなってしまっていた。
候補者はその状況にあっても同社に特段の不満を持たずに働いていたものの、長年働いてきて一通りのことはやりきったこと、そして40歳を迎えるタイミングでセカンドキャリアを考えるようにもなっていたということで、転職へと意思が傾きつつある状態だった。
当社からのアプローチ
クライアントはIPOにおいて国内シェア最大を持つ企業で、現在はM&Aの案件組成に力を入れている。M&Aの案件獲得には、IPOとは異なる営業チャネルの開拓が必要であり、金融機関か会計コンサルティングで、その分野の経験を持つ方にジョインいただきたいということで当社に相談があった。
その分野と企業との相性を考えると、企業規模やカルチャーの近い会計コンサルティングファームでの経験を持つ方を探す必要があったが、国内に数社しかなく候補者もかなり絞られた。その中でも若手で、今後の規模拡大をおまかせできる方として会ったのが今回の候補者だった。
候補者と企業は面談の初期段階で基本合意がとれたため、その後当社は評価制度や責任範囲といった具体的な調整に努めた。クライアント側も早期のキャリアアップを具体的な数字や目標に落とし込み、将来の経営陣としての期待を含めて話し合いを重ね、最終合意に至った。
最終的な年収は、前職同等となった。前職はベース年収に比較し業績給が大きく、変動が激しかった。しかし、今回は固定報酬として支給されるため、安定的な給与を獲得できるようになった。
また、クライアントも候補者の経験を期待していたため、役職は上級マネージャーからディレクターへとアップ。経営層への仲間入りを果たした。現在候補者は、M&Aのチャネルやネットワークの構築を任され、これまでの人脈や経験を活かしつつ、精力的に取り組んでいる。
流通・小売・商社
- 役 職
- 販売営業部 副部長
- 年 齢
- 40代後半 男性
- コミット
- 売上数百億円のローカル食品メーカーから、数千億円規模の食品商社の営業実務のNO2
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 食品メーカー | 食品専門商社 |
役 職 | 営業部長 | 販売営業部 副部長 |
前職におけるまでの経験
大学卒業後に食材商社で輸入・仕入れを担当。全社の売り上げにおける担当商品の売上構成比が5%弱という状況の中、仕入れから販売、債権管理まで自身で統括する。新規仕入れ販売した商材で新規顧客を獲得し、大手商社から引き抜きを受けた経験もあった。
その後前職の食品製造業、副社長に声をかけられ営業開発課の主任として入社。未開拓地域の新規開拓から配送体制の確立までを実行。広告、上海FS実施責任者を歴任し、営業本部課長に就任。150億/年のPL責任を持って統括。8年で約180%の売り上げ伸長を達成した。
その後、買収した和洋菓子製造販売企業へ出向。業務推進部で部長として新規販路拡大。製造収支改善、品質管理認証取得の推進等の責任者を歴任。本社に戻り、生産管理室の部長に就任。購入窓口として原材料の仕入れ・統廃合・価格調整・交渉・商流物流調整などを担当。川上から川下まで幅広い経験を重ねていた。
転職前の状況
食品製造業で営業開発から生産管理室などを歴任し、原材料調達から生産加工、販売に至るまでのノウハウを蓄積。商社とメーカー両方での経験を活かしながら大手スーパー・飲食チェーン等新規口座の開拓や、包装資材、エネルギー調達・購入の改善、原材料の再選定、工場間輸送や店舗への物流改善に取り組み、4億円ものコストを削減するなど、多方面で活躍。
しかし会社のオーナーが変わり、レポートラインが煩雑になったことをきっかけに、より自分の能力を活かせる場所を探し始めていた。
当社からのアプローチ
クライアントのグループは東証一部上場、創業100年を超える歴史ある企業。世界からは日本初となる青果の商業輸入を実現。柑橘や加工食品の輸出入などに長けており、デリカアイテムなどの販売も行っている。日本から世界への事業としては、日本人移民の方へ日本食を届ける事業から日本食の拡大に伴い大きな事業に拡がるなど、100年経っても順調な経営を続けている。しかし、国内の流通は財閥系食品商社に取られているため、日本国内量販店および外食産業に対する営業チャネルの開拓・営業オペレーションを含む営業の組織構築をリーダーとして牽引するポジションの人材を必要としていた。
同ポジションはそれに加え、販売営業部をマネジメントする立場として、約70名の所属メンバーの育成・指導を継続的に行う力、販売体制および組織運営の改革を推進する能力も求められていた。
今回のポジションには多方面かつ高いスキルが必要だったため、人材探しは難航したものの、幾つかのローカル食品メーカーに着目した。日本の食品メーカーは、地方にも有力な企業があり、幅広い分野でスキルを有した候補者がいるケースを想定し、調査とアプローチを繰り返し、クライアントの要望に沿う人材を見つけることができた。
また、ちょうど新型コロナウイルスの影響で交通が分断され、オンライン面談も導入が始まったばかりだったため、当社としてはインタビューやヒアリングを詳細に記録し、面接の精度や濃度を高めることに努めた。また、仮に候補者が会社に参画した場合の喫緊の課題、具体的なディスカッションをあらかじめ行うように手配したことで、先方からも非常に高い評価を得ることができた。
その結果、最初から部長を想定とした副部長という高位のポジションでのオファーを獲得。また遠隔地からの入社ということで、特別な別居手当等のサポートも調整したことで、候補者も入社を快諾頂けた。
ポジションは部長から副部長となったものの、待遇は増加し今後は短期での昇進を期待されている。入社後は営業組織の改革や新規開拓、部門の再構築を任され、同社の同部門の事業を推進している。
コンサルティング
- 役 職
- 税理士
- 年 齢
- 30代 男性
- コミット
- 老舗税理士法人から、高度税務を行うコンサルティング系税理士法人へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 税理士法人 | 税理士法人 |
役 職 | 税理士 | 税理士 |
前職におけるまでの経験
候補者は税務会計の専門校で講師を務めながら、税理士資格を取得する。取得後は都内会計事務所で税務の基礎を学び、老舗の総合税理士法人に参加。同法人内では税務システムの導入支援、運用アドヴァイザリー業務で高い評価を受け、順調にキャリアを重ねる。大企業特有の税務である、連結納税や組織再編等にも経験を積み、担当顧客からも高い信頼を得ていた。
転職前の状況
候補者は上場企業を対象とした高度税務(M&AやIPO等)をおこなうための税務デューデリジェンス、バリュエーション等で経験を重ねることを目指していた。そのためにはより大きなフィールドで業務を積む必要を感じており、自ら大手クライアントの開拓や複雑な税務コンサルティングに挑戦していたが、それは所属法人の経営方針とは異なっていた。所属法人は地場企業の税務対策を堅実に行う方向性を堅持しようとしており、候補者は希望するキャリアを重ねることが可能なオプションの模索を始めていた。
当社からのアプローチ
クライアントは急速に成長する税理士法人である。特にアーリーステージを超えて上場を目指す新興企業向けの税務、会計コンサルティングに精通し、国内のIPO案件ではかなりのシェアを獲得していた。また組織再編やM&A、海外進出支援等、企業が成長するための様々な会計的なアプローチにも強みを持ち、顧客数も近年拡大が続いていた。
ただ上記のような高度な会計処理を伴うコンサルティングには、資格と経験を有したスペシャリストが必要不可欠であり、増加するプロジェクトに対して適材が慢性的に不足していた。求めるスペシャリストの要件も複雑で多岐に渡るため、通常の人材紹介ではミスマッチが多く、弊社に問題解決を託された。
このポジションは税理士資格が必須であるが、それは必要条件に過ぎない。高度税務の様々な経験や、持続的な学習、挑戦を行う人格的な資質も重要な要素である。このようなケースで候補者を資料やネットワーク、データベース等からスクリーニングすることは難しい。
このためM&AやIPO等の幾つかの要件でターゲットを限定した後に、スカウト、面談、クライアントと評価の共有と調整、という基本的なサイクルを繰り返した。この手法は効率的ではないが、少数のスペシャリストのサーチに対しては有効で、少々の時間は要したが上記の優れた候補者とのコンタクトに繋がった。
候補者は想定以上の経験を有し、クライアントの目指す方向性との相性が理想的であった。この判断をクライアントと共有し面接を行うと、双方ともに申し分のない条件でのオファーが提示され、早期の合意を導くことに成功した。
現在、候補者は希望していた高度税務を行う部門で貢献し、クライアントの次の幹部候補として一層の成長を期待されている。
電気電子・精密・半導体
- 役 職
- 航空技術営業部
- 年 齢
- 50代 男性 および 40代 男性
- コミット
- 大手航空関連企業からの複数サーチによる航空機器企業の技術営業部門の再強化
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 輸送機器企業 および 航空部材企業 | 航空機器企業 |
役 職 | 工場計画部部長 および 営業監督職係長 | 技術営業部門 部長職 および 課長職 |
前職におけるまでの経験
●一人目の候補者
候補者は航空装備品の大手企業で、新卒から30年キャリアを重ねる。キャリア初期は研究開発を担当し、その後製造計画立案にも携わり欧州工場の所長も経験。帰国後、各地の工場も統括する技術営業職の部長として、海外からも表彰されるなど功績は高く認められた。
●二人目の候補者
候補者は輸送機器の大手企業に入社し、設計開発部門からキャリアをスタート。チーフデザイナーとして油圧装備品の開発に責任者として携わる。その後は技術畑での経験を元に、営業部で新規開発案件開拓を担当し顧客企業倍増を達成、若くして営業企画監督職を務めた。
転職前の状況
●一人目の候補者
欧州や米国工場を所管する部長職であるため、勤務が長時間かつ不規則な状態が長く続いていた。自身は心身共に健康ではあったが、介護支援が必要となりつつあった親族への対応に悩み、私生活との両立ができる企業への転職ニーズが生まれていた。
●二人目の候補者
社内環境は恵まれていたが、製造計画等まで一貫して携わることは、大企業の細分化された部門構成では難しかった。また海外赴任を望んでいたが、営業企画部の監督職を務めている立場ではその機会を望むのは難しく、転職という選択肢を前向きに考えるようになっていた。
当社からのアプローチ
クライアントは国際的知名度も高い、数多くのトップシェアを持つ航空機器企業である。特に商品の品質、開発技術には定評があり、航空宇宙産業の品質保証規格も取得し、一層の商品開発力の強化に取り組んでいた。しかし海外顧客も含む受注業務を担当し、技術サポートまで一貫してマネージメントする、航空技術営業部の責任者の不在が続いていた。このため近年は新規チャネル開拓に難航し、新規商品企画にも悪影響が及び始め、弊社にその解決を託された。
当初、クライアントの理想とする人材と、労働市場の現実には乖離が激しかった。同分野での研究開発や製造計画実績があり、海外を含む技術営業にも経験を持ち、今後数十年先まで任せることのできる人材となると皆無に等しく、相当の困難が予想された。
しかし、クライアントが本当に求めているものは、人材そのものではなく、人材によって同部門を再構築することである。その原点から検討を重ね、全てを兼ね揃えた一人ではなく、補い合う二人の責任者を求めるのが現実的な最適解だと考えた。求める経験を積んだ熟練の責任者(部長相当職)と、その責任者と協力し、今後数十年先を任せることのできる、次世代の責任者(課長相当職)。このような二人の人材による航空技術営業部の再強化案をクライアントに提案し、快く賛同を得ることができた。
二人という選択肢に切り替え、現実的な人物像が定まると、前述した二名の候補者との出会いに時間はかからず、両名とも一度の面接で好条件でのオファーが提示された。
現在、部長職相当で入社した候補者は、クライアント商材のワールドワイドでのチャネル開発と部門のマネージメントに取り組み、課長職相当の候補者は希望だった海外経験を積みながら、次世代の役員候補として研鑽を重ねている。
コンサルティング
- 役 職
- 税理士
- 年 齢
- 30代後半 男性
- コミット
- 地方中核都市の税理士法人の社員税理士から相続税国内大手法人の次世代幹部候補へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 税理士法人 | 税理士法人 |
役 職 | 社員税理士 | マネージャー税理士 |
前職におけるまでの経験
候補者は大学卒業後IT業界で経験を積むが、学生時代から抱いていた税理士へのキャリア転向を決意し退職、期間を区切り受験に専念する。ニ年という短期で主要科目に合格し、出身地である地方中核都市の大手税理士法人に就職。翌年全科目に合格し、正式に税理士としての道を歩み始める。候補者は高度な資産税専門家への思いを持ち、法人内では相続関連業務を担当し、短期で三割以上の収益増を実現。若くして社員税理士に登用され、大手専門学校で同分野の講師を務める。
転職前の状況
地方中核都市の税理士として、待遇は恵まれている。また出身地でもある都市での住環境や、家族との生活にも満足している。しかし候補者の専門性を深めたいとい強い思いは、地方の中核都市の規模から考え限界に近づき、内心では閉塞感が芽吹き始め、潜在的な転職ニーズが存在するようになっていた。
当社からのアプローチ
クライアントは相続税及び資産税業務の国内でも有数の大手法人である。
相続という繊細な分野は、高度な税務専門知識だけではなく、微妙な人間関係やその温度感も察し、顧客と深い信頼関係を結ぶことができるという人格的な要求も、高い水準で求められる。また人口減等の社会構造の変化や、度重なる税制改正により、この専門分野の人材需要は年々増加し、優れた人材の確保が、急務で困難な課題となっていた。
弊社は国内最古のサーチファームとして、クライアントとは幾人もの人材を通し、築いた長い協力関係があり、今回の困難な課題解決を託された。
確かにクライアント法人の当該エリアでも、業界の流動性は低く人材確保の競争は激しい。獲得までには難しい長期戦が想定された。しかし士業を担当してきた私の長いコンサルタント経験から、今回の案件は法人税業務等とは異なり、地方都市にも水準を超える人材がいるのではないかと推測。その方向性にも視野を広げ、人材の発掘、深耕を進め、優れた当候補者との出会いとなった。
ただ地方が居住地である候補者と、クライアント法人には物理的な距離があるため、お引き合わせには慎重を期した。事前に候補者と面談を重ね、17項目に渡る評価シートを作成し、専門性や人格面だけでなく、転居を伴う転職への抵抗感、希望条件の摺り合わせなど、双方の懸念を解消。無事の引き合わせを実現し、短期間で正式なオファーを頂くことができた。
候補者は現在、クライアント法人内で高評価を獲得。法人後継者の優れた協力者として、クライアントの更なる発展に貢献している。
食品・消費財
- 役 職
- 新規事業担当部長
- 年 齢
- 40代後半 男性
- コミット
- 超大手日系グローバル食品会社の国際事業部課長から某地方を代表する老舗総合食品会社の新規事業担当部長へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 一部上場 食品会社 | オーナー企業 食品会社 |
役 職 | 海外展開プロジェクト推進のためのアジア工場立上げ責任者 | 新規事業プロジェクト担当部長 |
前職におけるまでの経験
誰もが知っている日本のナショナルブランドである前職会社。
ここに新卒として入社、将来の幹部として期待され、国内営業、マーケティング、商品開発など、食品会社の主要部門を経験し、満を持して海外担当に。
次の50年を見すえたグローバルブランドへ向けた経営計画で一番注目されていた海外新工場立上げプロジェクトメンバーに抜擢された。
事業計画策定段階から参画、さらに現地に赴任し立上げを成功させた。
転職前の状況
新工場の立上げの成功が見えてきた頃から、調味料・飲料だけではなく、新しい領域で力を発揮したいと思うようにはなったが、積極的な転職活動はしていなかった。
中長期的な観点で以前から情報交換などをしていたヘッドハンターから、自分が理想としていた会社を紹介されたことにより転職について現実的に考えるようになった。
当社からのアプローチ
クライアントは某地方の食品会社の雄。創業120年の老舗で、経営賞などを受賞しているオーナー社長のリーダーシップで急成長中。質の高い高級ブランド商品で日本全国でも知名度が急上昇している。
弊社は、このクライアントに対しては継続的な人材紹介サポートをさせていただいているため、具体的な要件を提示されてサーチするのではなく、クライアントの今後の事業展開に合い、会社と候補者との相性なども見極めて、これは!という人材をご紹介していた。
そのため、常に複数の優秀な候補者といつでも連絡が取れる状況になっていた。
その中で、今回は、クライアントが海外や新規事業展開へ向けて注力する方向と伺い、以前から情報交換している方の現状とクライアントの状況が一致したと判断しご紹介。
弊社が双方を良く知っていることから、マッチ度合が高く、スムーズにご縁を作ることができた。
海外赴任中だったが、入社前の会社見学などをセッティングすることにより、初めての転職だったが新しい環境にも早く馴染むことができている。
今は全国視察で飛び回り、新規事業戦略立案に向けて思う存分力を発揮している。
その他
- 役 職
- 社長
- 年 齢
- 50代前半
- コミット
- 個人事業主(フリーランス)から地方の冠婚葬祭関連企業の社長
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 個人事業主 | 地方の冠婚葬祭関連企業 |
役 職 | ビジネス・コンサルタント | 社長 |
前職におけるまでの経験
直近では独立しフリーランスで各種コンサルティングを様々な顧問企業に対して手掛けていた。 その前まで遡れば不動産関係の大手企業での経営企画トップを歴任するなど、40代までに相当のビジネスキャリアを構築していた。
転職前の状況
フリーランスのコンサルティングは契約本数も安定しており収入面などでの不安はそれ程大きくなかったようであるが、前々職までが大規模・中規模組織でのトップマネジメントに近い立ち位置で手腕を振るっていたためビジネスサイズでの物足りなさは感じていた。 本人としても再び、一定規模を有する企業での中核メンバーとしてのキャリアがあれば是非チャンレジしたいとの意向を持っていた。
当社からのアプローチ
今回の当社クライアントである冠婚葬祭企業は地方に所在し、オーナー企業である。 オーナーは会長に退き、新たに社長を任せられる人材を模索していた。 そのため当社としては、数十億円規模の雇われ経営者が務まりそうな人材を当社のデータベース上から50名ほどピックアップ。 社長ポジションということもありオポチュニティの説明段階で希望者は相当いたものの、オーナーとの人間的相性を重視して厳選し、候補者を5名に絞る。 その5名を順次引き合わせた結果、当該候補者が相思相愛の形で初回面談でほぼ固まる。 社長ポジションという重責ではあるため、その後、数度に渡る会食で相性面のチェック、ビジネスに対してのポリシーの摺合せを万全に行い、候補者のレファレンスチェックを経て、正式オファー。 入社後1年は地方の地域性に馴染むのに苦労もしたが、現在ではすっかり社長として権限・人心掌握も進み、当該企業は上場準備に向けて邁進中である。
食品・消費財
- 役 職
- 執行役員
- 年 齢
- 50代前半 男性
- コミット
- 日系大手グローバル食品会社の海外現地法人社長から老舗大手日系食品会社の海外事業担当執行役員へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 食品会社 | 食品会社 |
役 職 | 現地法人社長 | 執行役員 |
前職におけるまでの経験
グローバル展開している日系大手食品会社にて、アジア・欧州を中心とした海外事業で実績をあげてきたA氏。海外での仕事を志向していたことから、20代は社費での外国大学院への進学対象者に選ばれるなど、将来の幹部として期待をされていた。直近では、欧州の現地法人社長を勤め、全社でトップ3に入る実績をあげていた。
転職前の状況
充実していたが、50歳を過ぎた頃から、A氏が得意をする商品を本業としている会社で、生涯現役で活躍したい。という思いが強くなり、役職定年などのない企業への転身も考えてはいたが、実際は転職しようとは思っていなかった。
複数のヘッドハンティング会社からはアプローチされていたが、A氏の強みと将来の展望に合った提案がなかったので、お断りをしていた。
当社からのアプローチ
クライアントのニーズ:
海外事業の拡大が重要事項であったが、担当部署である海外事業部には、金融・商社出身の優秀な人材はいたが、全世界を対象にした海外戦略を立てることのできる人材(食品業界出身、海外経験豊富、マーケティング知識があり、M&A対応)がいなかった。
当初は、おつきあいのある商社から候補者を紹介してもらい会ってみたが、会社の最重要計画を確実に遂行できると思える人材に出会えなかった。
同業他社からの招聘が見込まれることもあり、労働市場には滅多に出てこない人材のため、実績のあった弊社にお声をかけていただいた。執行役員レベルを想定。
当社からのアプローチ:
海外事業のエキスパートで、クライアントのコア商品にも精通していることがベストな人材だが、範囲を広げて、食品業界のエグゼクティブクラスで海外事業経験者20名程度をサーチした。
弊社の面談評価の結果、格段にレベルが高いA氏1名に絞ってご推薦。
A氏の居住地である欧州にて弊社が代理面接し、人物評価結果などご報告し、A氏に決定した。A氏に対しては、ミッション、役割などを効率的に丁寧に説明したことで信頼いただき、海外居住者にもかかわらず、短期間で採用が決定した。
理想的な人材の採用が短期間で達成できたことが一番の効果だが、A氏から、自分を探し出してくれたこと、的確で誠実な対応をしてくれたこと、を感謝され、弊社でなければ転職を決意しなかったであろうとコメントをいただいた。
食品・消費財
- 役 職
- 取締役
- 年 齢
- 40代半ば 男性
- コミット
- 世界最大手外資系食品会社の部門副社長から老舗大手日系食品会社のマーケティング担当取締役へ
前 職 | 転職先 | |
---|---|---|
業 種 | 食品会社 | 食品会社 |
役 職 | 部門副社長 | 取締役 |
前職におけるまでの経験
新卒で入社した超大手外資系食品会社にて、マーケティング一筋で実績をあげてきたA氏。本国との人間関係も良く、顕著な実績を常にあげてきたことから、日本人としては最高位のポジションで看板商品マーケティング全般を統括していてメディアにも露出し、将来も嘱望されていた。
転職前の状況
タフな仕事内容に見合う高年収も得ていたが、外資系特有の長期間現役で活躍できる可能性が見えにくいことから、日系の会社への転職を視野に入れていた。
複数の外資系ヘッドハンティング会社からはアプローチされていたが、紹介案件が外資系企業だったので、興味を持てなかった。
当社からのアプローチ
クライアントのニーズ:
誰でもが知っている知名度の高い商品(ブランド)を持つ日系食品会社であるだけに、新商品開発が小粒になっており、ヒット商品が生み出せない状況が続いていた。
3代目の社長の危機感により、マーケティング部門に新風を吹き込み、新鮮な視点から企画立案できる人材を迎えることが急務という英断をされ、初めてのヘッドハンティングによる採用を決定。執行役員レベルを想定。
当社からのアプローチ:
食品領域のマーケティングに精通し、重責ある立場を担える人格を持ち、オーナー社長とのケミストリーが合う人材を紹介する必要があるため、日系企業・外資系企業・地方企業の大手・中堅食品会社から商品開発責任者クラスの方40名程度をサーチした。
弊社の事前面談評価で5名に絞り、クライアントに対して、レジュメだけではわからない候補者の人物像を説明。
候補者全員との面接を実施したうえで、弊社は、A氏が最有力候補と考えていたが、待遇面でかなりの開きがあることから、他の候補者との面接を進めていくことで候補者のレベルを把握することに。その方法を提案することでA氏の価値を再認識できた。結果、初回面談で両者の思いがほぼ合致する。
待遇面については、クライアントの精一杯の誠意をA氏に弊社が伝えることにより、前職給与が非常に高額であったことからダウン提示ではあったものの、金銭面のみならず総合判断でA氏は快諾。
現在は、社長のみならず、他の役員陣からの信頼も得て取締役として活躍中。
A氏からも、弊社からのクライアント情報が的確だったので、入社後のギャップがなかったと感謝されている。
-
自動車・機械
重電 AUTOMOBILES / MACHINERY
HEAVY ELECTRIC -
電気電子・精密
半導体 ELECTRICAL AND ELECTRONIC
PRECISION / SEMICONDUCTOR - IT・通信 IT · COMMUNICATION
-
資源・素材
エネルギー RESOURCES / MATERIAL
ENERGY - 食品・消費財 FOOD / CONSUMER GOODS
- 建設・不動産 CONSTRUCTION / REAL ESTATE
-
流通・小売
商社 DISTRIBUTION / RETAIL
TRADING COMPANY - 金融 FINANCE
- コンサルティング CONSULTING
- 医療 MEDICAL
- 出版・マスコミ・広告 MEDIA
- その他 OTHER