クライアントのグループは東証一部上場、創業100年を超える歴史ある企業。世界からは日本初となる青果の商業輸入を実現。柑橘や加工食品の輸出入などに長けており、デリカアイテムなどの販売も行っている。日本から世界への事業としては、日本人移民の方へ日本食を届ける事業から日本食の拡大に伴い大きな事業に拡がるなど、100年経っても順調な経営を続けている。しかし、国内の流通は財閥系食品商社に取られているため、日本国内量販店および外食産業に対する営業チャネルの開拓・営業オペレーションを含む営業の組織構築をリーダーとして牽引するポジションの人材を必要としていた。
同ポジションはそれに加え、販売営業部をマネジメントする立場として、約70名の所属メンバーの育成・指導を継続的に行う力、販売体制および組織運営の改革を推進する能力も求められていた。
今回のポジションには多方面かつ高いスキルが必要だったため、人材探しは難航したものの、幾つかのローカル食品メーカーに着目した。日本の食品メーカーは、地方にも有力な企業があり、幅広い分野でスキルを有した候補者がいるケースを想定し、調査とアプローチを繰り返し、クライアントの要望に沿う人材を見つけることができた。
また、ちょうど新型コロナウイルスの影響で交通が分断され、オンライン面談も導入が始まったばかりだったため、当社としてはインタビューやヒアリングを詳細に記録し、面接の精度や濃度を高めることに努めた。また、仮に候補者が会社に参画した場合の喫緊の課題、具体的なディスカッションをあらかじめ行うように手配したことで、先方からも非常に高い評価を得ることができた。
その結果、最初から部長を想定とした副部長という高位のポジションでのオファーを獲得。また遠隔地からの入社ということで、特別な別居手当等のサポートも調整したことで、候補者も入社を快諾頂けた。
ポジションは部長から副部長となったものの、待遇は増加し今後は短期での昇進を期待されている。入社後は営業組織の改革や新規開拓、部門の再構築を任され、同社の同部門の事業を推進している。