中途採用、新卒採用、アルバイトなどの雇用形態を問わず、入社、転職、退職にともなうトラブルというのは、星の数ほどエピソードがあり、枚挙にいとまがありません。思わぬことがときおり発生するものです。今回は私たち東京エグゼクティブ・サーチが遭遇した大変めずらしい事例を取り上げ、対処に奔走したことなど振り返りながらご紹介したいと思います。
ここでは仮にAさんとしますが、この人物は40代で独身、…
社長コラム一覧COLUMN
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第107回2025.04.14
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第106回
私の英語勉強法
先日ウォールストリートジャーナルの取材を受け、人材紹介に関する私のインタビュー記事が掲載されました。それをきっかけに英語の勉強をはじめた頃のことを懐かしく思い出しました。今回は、私なりの英語の勉強法についてお話ししようと思います。
幼いころから海外で暮らして英語を日常的に使っていた帰国子女は、言うまでもなくネイティブレベルの英語を話します。私の場合は残念ながら…2025.03.03 -
第105回
リーダーシップという言葉はありふれたもので、これまでいろいろな人が語り、多種多様な文献が出ています。ここでは私がリーダーシップについて最近感じたことを述べさせていただこうと思います。
日本は四方を海にかこまれた島国ということで、まだまだ国民の同一意識が強く、リーダーシップの発揮という面では課題を抱えているように感じます。経営者においては、エグゼクティブについての意識がかなり改善して…2024.12.31 -
第104回
最近は個人情報保護の立場が強化されているので、興信所でさえも、本人に断りなく個人情報を取得することは慎んでいます。エグゼクティブのサーチ活動も、必ず本人の同意を得て、調査が行われます。また本人の同意のもとで本人の推薦した人物が人物評価するレファレンスも普及してきました。従って個人情報の調査については以前より限定的になっているかもしれません。
そのような状況のなかでも、業種、業態、あ…2024.11.05 -
第103回
私ども人材紹介エージェントがよく出会うトラブルは、経歴詐称によるものです。これは微細なもの、悪気のないものを含めると、10人に1人くらいの割合で起きているのではないでしょうか。
微細なもの、悪気のないものの代表的なケースは、以前このコラムでもお話しした、履歴書に書かれた過去の会社在籍期間の記載ミスです。例えば履歴書には試用期間のみで退社した場合も記載しなくてはなりません。どうせわからないのだ…2024.08.06 -
第102回
先日は手柄とおいしいポストを早めに後進に譲る必要性についてご紹介しました。今回は逆境を選択し、あえて火中の栗を拾う覚悟について考えたいと思います。これも私がお付き合いしていた大企業で実際にあった事例で、火中の栗を拾いに行ったことが機縁で想定以上の副社長まで登り詰めた方のエピソードです。
今回の登場人物は大手食品メーカーで立派なキャリアを全うされた方です。大学卒業からプロパーで定年退…2024.06.28 -
第101回
トップキャリアをめざして確実にステップアップしていくなら、そこには知っておくべきノウハウのようなものがあります。私はこれまで数多くのキャリアを拝見してきましたが、そのなかからひとつ具体的な事例をみなさまにご紹介したいと思います。
みなさまが所属している会社にも、やりたい業務や就きたい部署があると思います。そこに異動希望を出したが叶わなかったというのはよくある話です。それで悩んだりモ…2024.05.24 -
第100回
この文をお読みいただいているビジネスパーソンのなかにも、転職や独立を検討されている方がいらっしゃるかと存じます。また現在勤務している会社や、希望を持って移籍した転職先で、企業人としてトップキャリアをめざしている方もおられるでしょう。言うに及ばず勤め人にとって最高峰のポストはCEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)およびその周辺の役職になります。昨今はCXOと書き記し、このXという文字にO、F、H…
2024.04.12 -
第99回
ここでは一人当たりの採用単価について考えますが、いくらくらいが適正か、先に結論を申し上げておきましょう。企業が想定する一人当たりの採用単価は、その業種、規模、専門性などにもよりますが、おおむね100万円以下に抑えるべきだと考えています。そして新卒採用、中途入社などにかかわらず、一人当たりの採用単価がいくら掛かっているのかということを経営者や人事担当者はしっかり把握するべきです。戦略上の兼ね合いで…
2024.03.08 -
第98回
このコラムでリファーラル採用について取り上げたことがありますが、そこでは「声を掛ける」という行為に着目しました。社内で従業員に協力を仰ぐ場合、入社からどれくらい経過した社員にどのような協力を仰ぐと効率がよいかというテクニック的な話題でした。そこで今回はダイレクトリクルーティングに自社でリファーラル対応するにあたり、それを定着させる方法について述べてみようと思います。
結論から申…2024.02.22 -
第97回
2023年の春になりました。今期の経済動向が気になるところですが、人材業界では金融業界とまた違う視点から、景気の先行きを敏感に感じ取ることがあります。この3年ほど多くの企業が新型コロナウイルス感染症に翻弄され、前代未聞の数年間を過ごしてきたはずです。そして未だに厳しい状況に直面している業界も多いと思います。特に資源高や物価上昇で日常生活に厳しさを感じている人も多いのではないでしょうか。
2024.01.25第96回昔から伝統的大企業は新卒一斉採用、いわゆるプロパー社員がほとんどでした。会社が直接採用した新卒社員を大事に育てる終身雇用制が当然だった時代です。ところが人材流動性が高まってきて、スタートアップやベンチャー企業、年齢でいうと30代から40代のビジネスマンが大手企業の独占に風穴を開けようという志を立てるようになりました。そして比較的規模の小さいクラシカルな企業から優秀な人材が輩出するようになりました。…
2024.01.10