緊迫した世界情勢を注視しながら2023年から2024年へ。すでに多くの企業が下半期を迎えましたが、中途採用市場では顕著な傾向が出てきています。これは人材業界大手三社の経営者から業界団体の会合等で私が聞き及んだ話題です。それによると書類選考の通過率が下がってきたというデータがあるそうです。ここでは某人材会社の実例をわかりやすく具体的な数字でご紹介します。
その人材会社は採用活動について前期20…
社長コラム一覧COLUMN
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第95回2023.12.25
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第94回
経費濫用と公私混同についてのアドバイスに関連して「素行」の問題にも言及しておきたいと思います。ビジネスの世界でも最近は素行を重要視する傾向が強くなっています。その不祥事で最も多いのが会社から託されている金銭にまつわる横領でしょう。たとえパジェットの範囲内に収まっていても、支払いの項目が業務の範疇を超えていては不自然です。例えば交通費の私的流用などは罪悪感もなく手を染めてしまうのではないでしょう…
2023.12.07 -
第93回
経費濫用と公私混同についてはこのコラムでも「リファレンスチェック」のところで触れたことがありました。実は最近になって私のごく近くでこれらの事例を見聞したことがあり、ここでは注意喚起を兼ねて取り上げておきたいと思います。
ビジネスの世界では優れた能力と実績を持ちながら、会社のトップに就任するチャンスを逸してしまう人をかなり多くお見受けします。会社における最高位のポストを目前に、ど…2023.11.15 -
第92回
このところリファーラル採用が急速な広がりを見せています。リファーラルとは紹介、推薦、委託などを意味する言葉です。すなわちリファーラル採用は「企業が紹介等をもとにダイレクトに新たな人材を採用する手法」を指します。この場合、企業は人材エージェントを介さず、候補者に直接スカウティングを行います。これは人材流動性の高い欧米では一般的な採用手法です。このスタイルで人材を確保しようとするのは特にアメリカの…
2023.10.18 -
第91回
製造業に限らず採用市場はおおむね人手不足の売り手市場となり、コロナ明けの解放感も相まって著しく活況に見えます。その一方で景気はすでに踊り場にあるような印象もあります。全体的な景気に減速感が見えてきたことも無視できないかもしれません。これらの点は人材業各社で認識を同じくしているところです。そのなかで特に製造業に印象的で注視するべき動きが見られるので、かいつまんでご紹介させていただこうと思います。…
2023.09.15 -
第90回
きょうは「カジュアル面談」についてご紹介しようと思います。カジュアル面談という言葉は私ども東京エグゼクティブ・サーチ(以下TESCO)の社内で独自に使われている用語です。人材業界で広く使われている言葉ではありません。この点はあらかじめご承知ください。このコラムでは前回、前々回と「本当のスカウト」を題材にお話をしましたが、本当のスカウトと呼ぶにふさわしいお誘いを受ける人は、比例して現職への満足度が高…
2023.08.29 -
第89回
きょうお話しすることはSNSについて少々懐疑的な内容になるかもしれませんが、特に皮肉でもなく、誹謗中傷するわけでもありません。インターネットやSNSの普及で、昔と違って見知らぬ方にも連絡を飛ばしてみることができるようになりました。それに合わせるかのようにいろいろなダイレクトメッセージやプロモーション案内が大量に届くようになりました。最近では人材のスカウトでもSNSを使ってダイレクトにお誘いが飛び込むよ…
2023.08.11 -
第88回
きょうはみなさまが本当のスカウト(ヘッドハンティング)のお誘いを受けたら、どのように対応すればよいか考えてみたいと思います。オファーを受け取った際に、まず本当のスカウトと似非スカウトを見抜く眼が必要になります。本当のスカウトとは、あなたの詳細をエージェントが事前にすべて理解しているケースです。クライアント企業も同じようにあなたの良い評判を承知の上でお誘いになっているはずです。しかし一部には例外…
2023.06.27 -
第87回
今回は社長のスカウティングや役員のヘッドハンティングでよくある失敗の典型的なパターンをご紹介しようと思います。失敗について語るのは読者のみなさまには違和感があるかもしれませんが、これは多くの会社で発生していることなのであえて取り上げたいと思います。ネガティブな話題のように聞こえますが、時には反面教師も必要です。
ベンチャーやスタートアップの企業によくあることですが「社長が技術者…2023.06.13 -
第86回
東京エグゼクティブ・サーチ株式会社(TESCO)ではヘッドハンティングの対象となるような人材を候補者(キャンディデイト)と呼んでいます。一般的な人材エージェントの場合は、候補者ではなく求職者と呼ぶことが多いと思います。ヘッドハンティングの個性にもよりますが、呼び方にニュアンスの違いがあります。企業から必要な人材として求められているのが候補者で、この人たちは転職を考えていないケースもあります。一方で…
2023.05.25 -
第85回
このコラムでも推奨したことがありますが、転職するかしないかは別にして、ときおり自分のキャリアを棚卸しすることで職務経歴書を定期的にアップデートすると有意義です。特に外資系企業でキャリアを積み上げているようなみなさまは、動く機会が多いので、常にご自身の再確認が必要になります。本音を言うと転職の有無に関わらずこまめに自分の棚卸しをすることをおすすめしたいのですが、それ以外に何らかの理由や事情がある…
2023.04.29 -
第84回
採用にまつわるネガティブポイントの3点目は、内定者のオーバースペックです。過剰な能力を持った人材の内定は、必ずしも失敗とは言えません。人材評価が適切という面があるからです。人材を正しく評価する眼力を持った企業だとも考えられます。これが採用目標達成120%なら正しいと思いますが、みなさまも思い返してみてください。内定を出している候補者が、企業から見てスペックが高すぎる人ばかりということはありません…
2023.03.17