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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第9回
2016.10.01

ゴールドカラーの7つの共通項

私たち東京エグゼクティブ・サーチは、ホワイトカラーを超越したトップエグゼクティブであるゴールドカラーに、7つの共通項があると考えています。これはヘッドハンターとして多くの人物にコンタクトした経験から発見したもので、ゴールドカラーという呼称とともにTESCOのオリジナルとしてマニュアルに取り入れています。その7つの共通項とは次のようなものです。

<strong>1. 業界最高水準の専門性を持つ</strong>
大企業の経営者は基本的にゼネラリストでなければなりません。組織全体を見ながら、数万人の社員を率いていくには、オーケストラの指揮者のようにすべてを統括する力が必要です。しかし、同時にそれぞれの業界における最高水準の専門性も持ちあわせていなければなりません。組織を成長させてゆくにはスペシャリストとして業務を理解している必要があるからです。ゴールドカラーは、ゼネラリストでありながらスペシャリストであり、業界最高水準の専門性という共通項を持っています。

<strong>2. リーダーシップと人間的魅力に満ちている</strong>
トップエグゼクティブとして成功するためには、言うまでもなくリーダーシップが求められます。そして人間的魅力も欠かせません。どんなに業績を上げても、俺が俺がというだけでは、周囲に敬遠されるようになり限界が生まれます。リーダーシップが日々の決断と実行、そして人を動かし育てることであれば、人間的魅力はその背景のようなものです。ゴールドカラーはリーダーシップと人間的魅力を兼ね備えています。

<strong>3. 高い倫理観を持っている</strong>
ゴールドカラーは倫理観が非常に高いといえます。むかしは「水清ければ魚住まず」とか「清濁併せ呑む」とかいわれる風潮もありましたが、現在はスキャンダルを嫌う会社が増えており、倫理的に問題のある経営者や為政者が失脚する例も枚挙にいとまがありません。いま活躍しているゴールドカラーは高い倫理観を持ち、みずからをしっかり律しています。

<strong>4. グローバル&ダイバーシティ</strong>
ゴールドカラーは、グローバルおよびダイバーシティをよく理解しています。世界を知っており、外国人とも自然にコミュニケーションでき、ダイバーシティの考え方を理解し、あらゆる人を受け入れることができます。だからこそゴールドカラーとして、国籍、年齢、性別を超えたマネジメントができるのです。

<strong>5. 博識であること</strong>
ゴールドカラーは知識が豊富で、政治、経済、国際情勢、歴史などベースとなる知識を持っています。したがって誰とでも親しく会話ができます。ミーティングやパーティなどでも立場の違う人と話し合い、さらに見識を深めることができます。ゴールドカラーには常に新しい知識を仕入れ、思索を楽しむという共通項があります。

<strong>6. 高い外国語能力</strong>
ゴールドカラーはグローバルな存在です。したがって高い外国語能力を有しています。ここで注意したいのは、外国語能力が高いということは、そのバックにある母国語能力も高いということです。ところが私たちTESCOは40代以下の日本語能力が低下していると感じています。読書をしなくなったせいか、言葉のバリエーションがせまく、日本語特有の美しい比喩表現などをもともと知らない傾向になりつつあります。しかし、ゴールドカラーは母国語と外国語を高いレベルで使いこなしています。

<strong>7. 玄人並みの趣味を持っている</strong>
前回、この欄で取り上げたように、ゴールドカラーは玄人並みの趣味をひとつふたつ持っています。多忙な大企業の経営者が絵画で個展を開く、随筆を書いて出版する、オーケストラで楽器を弾くなど、たくさんの例が挙げられます。趣味の世界でプロフェッショナルに比肩する実力を持っているのがゴールドカラーの共通項だというのは面白い現象だと思います。

ゴールドカラーが持っている7つの共通項、いかがでしたでしょうか。みなさんもこれらを参考に自分を少しでもグレードアップしてみませんか。生涯現役の時代、何歳から挑戦してもけっして遅くはないと思います。