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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第22回
2018.10.22

採用面接で最も重要な「3つの質問」とは

新卒採用であろうと中途採用であろうと面接が選考に重要な位置を占めることは言うまでもありません。私たち東京エグゼクティブ・サーチは、これまでの豊富な経験と実績をもとに、面接には最も重要な3つの質問があると考えています。特に中途採用における面接において、これらは欠かせない判断材料になるはずです。優秀な人材を求める企業が応募者に対して確認しなくてはならない要素は、集約するとこの3項目しかない!と言っても過言ではありません。その3つの質問とは次のようなものです。
 
(1) あなた、この仕事できますか?
  Can you do the job?
(2) あなた、この仕事好きですか?
  Do you like to job?
(3) あなた、うちの会社の人とうまくやってくれますか?
  Can we tolerate you?
 
これらの質問は外国企業の面接でよく聞かれるものですが、なぜか日本企業ではほとんど聞かれることはありません。多くの企業はこの質問をせずに面接を終わらせてしまいます。この重要な3つの質問をしないことで、企業と応募者の間にミスマッチが生まれることになるのです。
 
新卒採用における企業と学生の接触は平均5~6回といわれています。ここには学生の人格と能力をじっくり見極めようという企業側の慎重な姿勢がよく現れています。ところが中途採用になると接触は平均2回程度、少ない会社だと一発勝負という場合もあります。そして売り手市場の時ほど面接回数が少なくなる、すなわち「雑になる」傾向が見られます。中途採用においては面接する側もされる側も多忙なことが多く、また時間的な制約もあり、入社後は知識や経験を持っている分野で従事してもらうのだから面接回数は少なくても構わないだろうということになってしまいます。
 
しかも日本の会社は「できるか」ということよりも「やりたいか」を重視してしまいがちです。したがって面接の質問でも「できるか」という重要なことを確認せずに「やりたいか」で採用してしまうことがあるのです。これが採用活動においてピントをぼかしてしまう大きな要因になっています。日本ではこのように適切な面接がされていないケースがかなり多いように思います。
 
また採否が面接担当者の主観と好みで判断されてしまうこともミスマッチが起きる要因になります。外国企業の面接では前述の3つの質問をYESかNOかでしっかり聞いてきます。というのは転職後も同じ仕事に従事して貢献することを求めているからです。その点が明確であればミスマッチはあまり起きません。ところが日本企業は応募者が「やりたいこと」に配慮して採用に盛り込んでしまうため、それがミスマッチにつながるのです。
 
わが国では、人材紹介会社を経由して中途入社した人の50%が3年以内に辞めていくという現実があります。選考の際にフィルターを掛けている人材紹介会社の場合でさえそういう数字ですから、一般公募や費用をあまり掛けない求人では更に離職率が高くなる可能性があります。中途採用者がどんどん辞めていくようでは企業活動のマイナスになりますから回避しなくてはなりません。
 
採用を成功させるには、面接担当者に採用の軸をしっかり意識してもらうこと、そして面接では「事実関係を確認すること」と「希望を聞くこと」をしっかり分け、正しい評価をすることが重要になります。もちろん面接担当者のみならず、人事担当部署が全面的に関与して適切な採用活動を展開していくことが強い会社づくりに貢献することになります。日本は少子高齢社会となり、企業の採用にも多くの問題が出てきています。面接において最も重要な3つの質問をきちんと活用し、後顧に憂いのない人材獲得に努めたいものです。