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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第14回
2017.06.12

いざというとき現場で通用する管理職になる

転職を成功させるにあたっては、これまでやってきた仕事の延長線上で、これまでやってきた仕事をするべきだというお話をしました。もしあなたが営業職であれば、過去に扱ってきた商品が、有形か無形か、直販かチャネルか、BtoBかBtoCかなど、そうした側面で類似点が多ければ多いほど即戦力性が高くなります。逆にそういう類似点からはずれていくほど経験を買われなくなってしまいます。すなわち転職しても年収の維持や上昇につながらないという事態になります。

むかしは若い人が現場の最前線で働き、年配者になったら管理監督で指示を出す、それがマネージメントの常識でした。若い頃は「苦労は買ってでもしろ」と言われ、その時は報酬が安いけれども、歳をとって50代くらいになってくると仕事は楽になり、若い時の未払いに相当する報酬が払われるという時代でした。経済が右肩上がりの成長期だったから、できたことです。しかし、いまの日本経済では、企業にその余力がありません。したがって、現在求められているのは、年齢を重ねても自分で“売れる”人材なのです。

指示も出せるし、指導もできるが、いざというときは自分でも後輩に背中を見せて商品やサービスを売りに行ける。マネージャーにもなれるし、プレイングマネージャーにもなれる、
そういう人材がマネージメントのできる人材ということになります。ですから、どんな業界でも常に現場が足場になります。現場の最前線で若い人と一緒に汗をかくことを放棄しないという姿勢が大事です。これを面倒くさいと感じたり、ベテランだからといって離れたりしてしまうと、45歳を境に急激にキャリアが後退していくおそれがあります。

かつては、若い時に未払いだった給料を後で取り返す仕組みがあり、しかも辞めれば退職金が払われ、それで生涯賃金のつじつまが合いました。しかし、それはいつしか過去のこととなり、いまは弱肉強食、実力主義の時代です。たとえばここに100万円あって、10人の社員にボーナスが払えるとします。以前は8~12万円くらいの幅はあるものの10人にほぼ10万円を均等に払っていました。最近は100万円あったら仕事がものすごくできる2人に80万円をどんと渡してしまい、残りの20万円を8人で分け、それで不満ならお辞めくださいという風潮になっています。

あるITベンチャー企業(東証1部上場)が、新卒者に1,000万円の初任給を提示して話題になったことがあります。そこまでドラスティックでないにしても、いまは年齢に関係なくパフォーマンスの高い社員に高額の報酬が払われるようになりました。このように企業の考え方はシビアになっていますから、継続的に年収を上げていこうとするならば、仕事のできる人材であり続けなくてはなりません。

東京エグゼクティブ・サーチの活動をもとにしたデータでは、人生において賃金がもっとも高い時期は38~42歳くらいになっています。それから後、実力あるプレイヤーからマネージャーになった人は年収がさらに上昇しますが、それは全体の10%程度です。90%以上の人は45歳くらいになると急速に年収を落としていくことになります。

あなたはいかがでしょうか。キャリアを逆算して15年くらい先を見据え、キャリア設計および人生設計を賃金テーブルに合わせて考えておかないと大変な時代になってきています。
プレイヤーもマネージャーもできる実力を日頃から養っておくことをおすすめしたいと思います。