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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第12回
2017.04.11

年収を上げるために何をすべきか

人口減少社会が現実のものとなり、日本経済は厳しい局面を迎えています。このような時代だからでしょうか、自分がどのようにキャリアアップしていくか、年収をどうやって上げていくか、ということに関心を持つ人が増えているようです。年収を上げるというと、すぐに転職を思い浮かべがちですが、私たち東京エグゼクティブ・サーチの経験や事例から考えると、それは明らかに違います。

年収を上げていくための近道とは、実はジョブホッパー的に目先の高収入に飛びついて転職を繰り返すことではなく、いま所属している会社で実績を積み上げることです。それも目標として与えられた数値の100%ではなく、120%くらいの実績を上げていく意識が必要です。もし、あなたに1億円の売上が求められているのならば、1億2千万円の実績を上げるべきです。与えられた目標よりも高い実績を上げ、それを繰り返していくのです。すると、どうなるでしょうか。

あなたの仕事ぶりが直属の上司だけでなく、幹部や経営陣にも伝わり、やがては社内で噂話が出るような、一目置かれる存在になります。こうした状態をつくることが、年収を上げていくための第一ステップとして大事なのです。

メーカーなどの大企業では、古くからの終身雇用制度を守っているところもあります。そういう会社では、いろいろな部署でいろいろな経験をし、50歳くらいになって年収が急激に上がりはじめるということがあります。しかし、これは例外的な話で、そういう会社は少なくなってきています。一般的な会社は実力主義ですので、目の前の実績を積み上げ、その会社の幹部候補生としてのレールに乗って、昇進レースに参加できているかどうかが重要です。これは競争のあることなので、全員がこのレールに乗れるわけではありません。いま目の前にある仕事をクリアして高い実績を上げていかなければ、この昇進レースのスタートラインに立つことはできないのです。

とはいっても、そのテーブルに乗れなかった人はもうダメなのかというと、そんなことはありません。次に移動した先で目の前に与えられた課題をクリアしていくことができれば、若いうちは挽回がきくはずです。

ただし、自分が目の前の仕事を高い実績でクリアしていても、構造不況による会社や業界そのものの業績不振であるとか、吸収合併されてしまったとか、外部的要因で年収が上がらなくなってしまうこともあるかもしれません。このような時代ですから、それらは誰にでも起きうることです。そうした状況になったときに、沈んでいく会社と運命をともにするかというと、そんなことはできません。そのときは、環境を変えて挽回を図るという選択肢も出てくるでしょう。では、年収を上げるために転職を選択する場合は、どのような点に留意するべきでしょうか。次回はその盲点についてお話ししたいと思います。