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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第106回
2025.03.03

私の英語勉強法

私の英語勉強法

先日ウォールストリートジャーナルの取材を受け、人材紹介に関する私のインタビュー記事が掲載されました。それをきっかけに英語の勉強をはじめた頃のことを懐かしく思い出しました。今回は、私なりの英語の勉強法についてお話ししようと思います。
幼いころから海外で暮らして英語を日常的に使っていた帰国子女は、言うまでもなくネイティブレベルの英語を話します。私の場合は残念ながら帰国子女ではありません。中学校までは国内で普通の学校に通っていました。ある事情があって高校生で海外留学することになり、その前後に必死で英語を勉強することとなりました。その猛勉強のなかで、私なりに英語を学ぶ上で重要なポイントがあることに気づきました。そのポイントは次のようなものでした。
まず「英会話をマスターするには英文法を学べ」ということです。逆説的のように思えますが、文法を理解せずに会話の理解はありえません。特に中3の英語までの文法を固めておくことが大切だと思います。日本人がなぜ英語が苦手かというと、動詞を置く位置が日本語と違うからです。

日本語 → 私は テニスを する
英 語 → I play tennis(私は する テニスを)

アメリカや中国など世界の多くの国の言語は、主語の後に動詞が来ます。中国人が英語を身につけるのが早いと言われるのは、これによるものです。そして英語独特の長い文章をつくる際には、主語のうしろに動詞ではなく名詞が入り、その説明文が入るなどのバリエーションにより、更に長文になっていきます。
日本人が英語を上達させようと思うなら、まず「動詞がどこにあるか」を見つけることが重要になります。これが日本人にとって英語を難解にしているポイントなのです。この弱点を克服するには、中3くらいで習う関係代名詞の用法を理解して、しっかり身につけなければなりません。これを身につけないと会話が続かなくなり、単語を並べたような英語になります。旅行英語で外国人に決まり文句を話しかけると、相手は英語が話せると思って長文が返ってきて、全く理解できなかったなどということがあります。その結果、英会話が苦手ということになってしまうのです。ところが関係代名詞の使い方を身につけてから発音や会話力を養う練習をしていくと、英語力は自然に伸びていきます。英語が話せない人はここで壁に突き当たっていることが多いので参考にしてみてください。
さて余談ですが、私の英語勉強法は日常生活のなかに組み込むようにしています。もちろん大人になった今でも続けています。

『家に帰るとBBCを流しっぱなしにしてニュース等を聞いている』
~集中して聞くことも、聞き流すこともできるので、自然と英語漬けになれます。

『海外テレビドラマや映画を見るときは音声を英語にして字幕も英語にする』
~聴覚も視覚も英語のため加速度的に効果が上がります。

『単語を調べるときは“英英辞典”で調べる』
英語を英語で易しく説明する英英辞典を使うと能力が上がります。

『英字新聞は見出しだけ読む』
英字新聞の購読は英語力がないと続かないので、最初は見出しだけ読むようにします。

私が思うに、英語の勉強は80%の詰め込みと、20%のメンテナンスです。ネイティブや帰国子女は自分が英語を話せるがゆえに、かえって教え方がわからない場合があります。昨今は受験英語が花盛りで、TOEICの伸ばし方なども学習書がたくさん出ていますが、最後は自らの努力に帰するのではないでしょうか。海外留学をきっかけに高校生から真剣に英語に取り組んだ私の場合、自分なりの英語勉強法を見つけなければなりませんでした。その名残が上記のような習慣です。英語を勉強している皆様の参考になれば幸いです。

以上