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社 長 コ ラ ムCOLUMN

第10回
2017.01.25

ゴールドカラーは例外なく謙虚

前回はゴールドカラーについて7つの共通項があるということをお話ししましたが、もうひとつ大事なことをお伝えしておこうと思います。私たち東京エグゼクティブ・サーチがゴールドカラーと呼ぶ優秀なトップエグゼクティブは、例外なく謙虚だということです。

ゴールドカラーにヘッドハンティングでコンタクトし、過去の職歴や経歴をインタビューしてみると、多くの方がそれまで所属していた組織で高い実績を出しています。そこで「なぜ成功して高い実績が上げられたのですか」と聞くと、多くの方が「自分は恵まれていました」とお答えになるのです。

そのプロジェクトは社運をかけたプロジェクトで、選りすぐりのメンバーやスタッフを集めることができました。彼らの力があったからこそ、プロジェクトがうまくいきました。自分はさしたることはしていません。そうお話になるのです。普通なら「俺がやった」と高い実績をアピールしてもよい場面なのに、そうしません。

こうした謙虚さがあると周囲から好感を持たれますし、敵を作りません。組織の中でありがちな足の引っ張り合いや派閥闘争を起こしません。すなわち組織マネジメントを身をもって知っているわけです。こういうゴールドカラーは貴重です。

もし1人で売上1億円を稼ぐ営業マンが優秀とされる業界であれば、次のレベルでは部下10人を使って7億円を稼げと会社は求めてきます。さらに次のレベルでは部下100人を使って70億円を売ることが目標になります。企業として利潤追求は留まるところを知らず、どんどん桁が増えていくわけです。

大きな会社の経営者は、例えば3万人の社員を率いて経営のかじ取りをしてくれということが期待されます。そうなると、どんなに自分が優秀でも、自分の限界を超えてくるものです。そうなるといかに人望があるかとか、人を使うのがうまいかとか、求められる要素が変わってきます。

そこでは謙虚であるということ、作り物ではない自然な謙虚さを持っているということ、これが組織マネジメントの土台になってくるような気がします。すなわち経営者の器、そこに到達するわけです。

ですからヘッドハンティングの際にアドバイスさせていただくのは、高い次元のポジショニングにつくには優秀なだけではダメで、人間的魅力をどう磨いていくかとか、そういうところが大事になってくるということ。これはミドルの頃から取り組んでおかないといけません。ゴールドカラーとしてトップをめざすのであれば、単に優秀なだけではポジションにつけない場合も事実としてある、ということをみなさんにお話ししています。

本人にさほど能力がなくても、人を使うのが抜群にうまい経営者というのは厳然として存在します。彼らの場合、本音は別として「こういう言い方をすれば受け入れられる」ということをよく分かっています。あなたがもし大きな企業のトップをめざしているなら、卓越したリーダーシップと人間的魅力について、じっくり考えてみることをおすすめします。